【加付式“連番の法則”】宝塚記念など先週の回顧・検証

上半期を締めくくる夏のグランプリ「第62回 宝塚記念(GⅠ)」が阪神競馬場で行われた。週中から予報された降雨は殆どなく良馬場で行われ、1番人気クロノジェネシス(ルメール騎手)が制し、昨年に続いて同レース連覇を達成。さらに昨冬の有馬記念を加えたグランプリレース3連勝という牝馬初の快挙を成し遂げた。2着に7番人気ユニコーンライオン、3着に2番人気レイパパレの逃げ・先行2騎がしぶとく粘り、小波乱の「連番の法則・一組連番」決着となった。
なお、クロノジェネシスは今秋にフランスGⅠ・凱旋門賞(10月3日、パリ・ロンシャン競馬場、芝2400m)への参戦が予定されている。

その他、先週一週間の主なニュース

ハーツクライ
現役時代、ディープインパクトに国内唯一勝利するなどGⅠ2勝。引退後にはリスグラシュー、ジャスタウェイ、ワンアンドオンリーなどを送り出した同馬が、種牡馬を引退。今後は功労馬として余生を過ごすことに。
大竹正博調教師
昨秋、管理馬から禁止薬物(カフェイン)が検出された件について、6月24日から8月23日まで「2ヶ月間の調教停止」処分が裁定委員会により下された。同厩舎の管理馬58頭については、手塚貴久厩舎に転厩となった。
川又賢治騎手
26日の札幌3Rで現役96人目のJRA通算100勝を達成。
岩田康誠騎手
26日の札幌5Rで史上18人目、現役13人目のJRA通算14,000回騎乗を達成。

では先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。

6月26日
-東京阪神札幌合計出現率(%)
ALL連番4(2)2(2)0616.7
一組連番6(3)6(4)6(1)1850.0
同番00225.6
合計1088--
出現率(%)83.366.766.7--
6月27日
-東京阪神札幌合計出現率(%)
ALL連番112(2)411.1
一組連番5(1)6(1)3(2)1438.9
同番310411.1
合計985--
出現率(%)75.066.741.7--
  • ※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント
  • ※( )内は“同枠2頭”が入った回数

先週も東京・阪神・札幌の3場開催。2日間計72レースで「一組連番」が計32レース、「ALL連番」が計10レース、「同番」が計6レースという内訳。「同番」は、前週同様の出現数であったが、「一組連番」「ALL連番」が復活。特に前週まったくの不発に終わった「ALL連番」が、回数・配当ともに大復活。全体でも100万超を含む10万超の高額配当が2日間全場で前週の計4回から計11回に復調。全体的な場別出現率でも日曜札幌のみ5割をわずかに下回ったが、その他「66.7%~83.3%」と上半期・前半の締めくくりに法則復活を示すことができた。

前週、「一組連番」が不調に終わったことで法則出現率を下げたが、不調は一週で終わり即復調。前述通り、日曜札幌だけは少なく終わったが、その他は堅調に出現。10万超の高配当が計6回、10万に届かない好配当も多数出現し、少回数の日曜札幌でも「同枠・一組連番」が過半数を占めた。こうした結果から、先週はどこから「一組連番」で挑んでも好結果を得られたのではないだろうか。特にコラム推奨の「同枠・一組連番」は、日曜札幌に加えて土曜の東京・阪神でも半数以上を占めたことで、筆者としては胸を撫でおろして前半戦を終えることができた。夏競馬、そして後半戦でも「同枠・一組連番」から一発回収、さらには一日複数回の的中を目指してほしい。

「ALL連番」は、2週連続の大不調から一気に大復活し土曜だけで計6回、日曜にも計4回と多数出現。傾向として推してきた「同枠・2頭絡み」も10回中6回を占め、高配当も「同枠・2頭絡み」が多くを占めた。5万弱2回、10万超の3回中2回、とどめは先週唯一の100万超も「同枠・2頭絡みALL連番」となって出現した。この組も一推しの結果を前半戦最終週に示すことができてホッとした。前2週のような不発週はもちろんあるが、少額投資が長所の同組だけに「次だ、次だ」と諦めずに挑めば必ずや一発回収で報われる。

「同番」も、総出現回数こそ6回とまったく同じであったが、配当面に復活の兆しをみせて前半を終えることができた。お勧めの1番人気との人気薄「同番」1番人気3着付けからの10万超高配当をはじめ、万馬券に届かなかったのは1回のみ。前週の堅め決着から好配当「同番」に戻ってきた。お勧めの「同枠2頭絡み」だけは1回も無かったが、これも必ずや複数回の復調は必ずや訪れるはず。出現回数的な好調持続は「ALL連番」の比ではないので、軸馬との人気薄「同番」を中心に夏競馬、そして後半戦も引き続き狙ってほしい。

「万馬券の宝庫・最終R」も、前半戦最終週に復活。「法則決着」は6回中4回で、土曜の万馬券決着はいずれも「法則」から。そして上半期締めの日曜も高配当は「法則決着」の2回から。東京では1・2番人気絡みの「ALL連番」から33万馬券。そして札幌で前記唯一の100万超配当を「同枠・2頭絡みALL連番」から輩出。前週「今年の前半戦は鳴かず飛ばずな傾向」と記した最終Rだが、最後に一矢報いた感じで締められた。こちらも、夏競馬、後半戦も諦めずに一発逆転のチャンスに挑み続けてほしい。