無観客開催は非常に残念ですが、今週から待ち望んだ福島開催がいよいよスタートします。福島沖を震源とする地震の影響もあり今年初開催を迎えます。
開催初週の7月4日に行われる注目のレースは3歳馬達により争われる第70回ラジオNIKKEI賞・G3です。
そのレースでの注目は春のG1皐月賞では16着と大敗しましたが、人馬共に初重賞制覇のタイトルを目指す嶋田純次騎手とアサマノイタズラです。
アサマノイタズラは6月23日美浦のWコースの1週前追い切りで5ハロン66秒4―12秒2という調教タイムで駆け抜けてライバーバードと併入しました。
調教後、鞍上の嶋田純次騎手は次のようにコメントしています。「皐月賞以来の調教でしたが、もともと良い馬なのでグッと成長したという感じはしないが改めて能力を感じました」
また、福島1800メートルというコースは今回アサマノイタズラに取って初めてですがどうですか?という質問に対し「合うと思います。中山で勝利した時も中団より少し前くらいの位置でしたが、その時と同じような競馬ができれば十分チャンスはあると思います」というコメントも残しています。
これらのことから、嶋田純次騎手がアサマノイタズラに期待しているということが伝わってきます。
また、嶋田純次騎手の同期の藤懸騎手が6月20日のマーメイドSで重賞を初制覇、高嶋活士元騎手が東京パラリンピックの馬術競技代表候補に選ばれているという活躍も刺激になり初重賞制覇の後押しになってくれるのではないかと期待します。
そして最後にデビューから全5戦でアサマノイタズラの手綱を執っている嶋田純次騎手は今回のレースの意気込みについて以下のように語っています。
「先生、馬主さんが、たくさんいるジョッキーの中で僕を乗せてくれている。感謝を伝えるには結果を残すしかない。アサマノイタズラと共に人馬初重賞を取れたら最高ですね。そして、またG1に挑めるように頑張りたいです」
人馬共に初重賞制覇のタイトルを目指すデビュー11年目の嶋田純次騎手とアサマノイタズラから目が離す事が出来ない。