【加付式“連番の法則”】七夕賞など先週の回顧・検証

先週のメイン重賞は、福島の「第57回 七夕賞(GⅢ)」、小倉の「第26回 プロキオンステークス(GⅢ)」。

七夕賞は、データ通りといえる2番手ハンデ(57kg)勢から2番人気トーラスジェミニ(戸崎騎手)が、GⅠ参戦組の貫禄勝ち。2着に7番人気ロザムール、3着9番人気ショウナンバルディが入り法則外決着の小波乱結果となった。そして、プロキオンSは9番人気のメイショウカズサ(松山騎手)がレコード勝ちを収めると、2着に14番人気トップウィナー、3着12番人気メイショウウズマサの「同番」2頭が入り、3連複33万・3連単194万の大波乱連番の法則「同番」決着となった。

先週一週間の主なニュース

チュウワウィザード
6月30日の帝王賞で6着に終わった同馬は、右第1指骨剥離骨折を発症。全治には3ヶ月以上かかる見込み。
内田博幸騎手
11日福島9Rで、史上29人目・現役17人目のJRA通算12,000回騎乗を達成。
小桧山悟調教師
11日福島11Rで、現役105人目のJRA通算200勝を達成。
ガリレオ
欧州最強種牡馬のガリレオ(牡23歳)が、左前脚の怪我により安楽死となった。同馬は現役時代にデビュー6連勝で英ダービー、愛ダービー、KジョージのGⅠ3連勝など8戦6勝。引退後には史上最多のGⅠ馬92頭を輩出する名種牡馬として名を馳せた。

では先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。

7月10日
-福島小倉函館合計出現率(%)
ALL連番1(1)01(1)25.6
一組連番6(1)7(2)5(1)1850.0
同番11025.6
合計886--
出現率(%)66.766.750.0--
7月11日
-福島小倉函館合計出現率(%)
ALL連番12(1)038.3
一組連番5(1)4(2)5(1)1438.9
同番1(1)13(1)513.9
合計778--
出現率(%)58.358.366.7--
  • ※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント
  • ※括弧内は**同枠2頭**が入った回数

先週も福島・小倉・函館の3場開催。2日間計72レースで「一組連番」が計32レース、「ALL連番」が計5レース、「同番」が計7レースという内訳。「一組連番」が前週から減り、「ALL連番」「同番」は前週とほぼ同数の出現であった。配当的には前週ほどの高額連発とはならず、100万超1回、10万超3回。全体的にみると土曜は出現数やや高く、平凡な配当(一桁万馬券)が多く、日曜は出現数やや低下も高配当が多かった。全場出現率は、土曜函館のみジャスト「50.0%」、その他「58.3%~66.7%」と前週に比べると下がったが、なんとか5割以上はキープした。

前週爆発出現した「一組連番」の勢いは土曜までで、日曜には全場で半数以下とやや減った。配当も2日間全場で10万超1回と、「一組連番」で挑んだ方には我慢の週となったか。唯一の10万超は、土曜福島メイン「阿武隈S」で、推奨末人気の勝利かつ同馬との「一組連番」からのものであった。その他「同枠・一組連番」や「1番人気3着」なども適度に出現したが、全体的に上位人気2頭が絡んだケースがかなり多く、先週は堅め決着・低配当が多い結果となった。ただ、これだけ堅い決着が多い週は稀なので、次週以降、再びの高額波乱決着は大いに見込める。

前週、出現数、配当面ともに活躍した「同番」は、先週も好調。中でも日曜は、3場それぞれ唯一の高額配当を「同番」がもたらした。函館4Rと福島12Rでは、ともにお勧め「同枠2頭絡み」「同番」かつ「一組連番」からの10万超。また、どちらも軸馬は推奨人気内であったので「同番」チャレンジされた方には手にできた方もおられたのでは・・・。そして極めつけは、冒頭記述の「プロキオンS」の100万超決着。勝利馬の人気が9番人気ではあったが10倍台の単勝オッズ。さらに波乱を演出した2・3着の「同番」馬、特に3着のメイショウウズマサの評価は戦績からみても低すぎたので、着眼できれば抑えられる「同番」ではなかったか。いずれにしても「同番」の破壊力は依然として顕著である。「同番」2頭以外は総流しなどで夢馬券はかなり近づくと思う。

「ALL連番」は、前週の計6回から計5回と出現数自体はほぼ平行線。また配当面でも2週連続で上位人気が占めたため、低調となった。好不調の波が激しい「ALL連番」の配当的不調が2週連続続いてしまった。高額配当の出現を粘り強く待ちたい。

「万馬券の宝庫・最終R」は、「法則決着」が2週連続で6回中3回の半数。土曜の法則決着2回は、いずれも1・2番人気勝利で一桁万馬券であった。ただ、「同番」項で触れた日曜福島では「同枠2頭絡み」「同番」かつ「一組連番」から「100万一歩手前の大万馬券」を記録した。推奨末人気を軸馬とする必要はあったが、最終Rには「思い切りが肝要」と以前お伝えした。推奨人気の中から上位1・2番人気以外を軸に、一発逆転のチャンスに賭けてみるのが良いのではないだろうか。