【菊花賞予想2017】ルーラーシップ産駒のキセキとダンビュライトの「長距離適性」と「重馬場適性」は?

3歳馬にとって未知の距離で争われるクラシック三冠の最終戦「菊花賞」が今週22日(日)に京都競馬場で開催されます。芝3000mという距離は、この時期の3歳馬にとって未知の距離となるだけに、各馬の距離適性が鍵になります。

今年はダービーで上位だった馬がこぞって菊花賞をスルー。逆にクラシック戦線に乗り遅れた良血馬のキセキが人気を集めるかたちとなっております。神戸新聞杯ではダービー馬レイデオロの2着に入着したことで有力馬の一角と目されております。

キセキは父ルーラーシップ、母ブリッツフィナーレという血統で、現3歳世代が初年度産駒となるルーラーシップ産駒です。まだまだ未知数な部分が多く、前走で2400mにも対応してきましたが、果たして3000mをこなせるのかどうかというところにも注目が集まります。3歳として初の距離であることは他馬と変わりありませんが、産駒としては初となる距離なだけに、気になる産駒の特徴が解き明かされるという意味でも目が離せない一戦と言えるでしょう。

今回はキセキ以外にも、同じルーラーシップ産駒のダンビュライトも参戦。こちらはダービーでは6着に敗れ、続く神戸新聞杯では4着に入線。弥生賞と皐月賞で連続3着とすでに春のクラシック戦線でも活躍中の馬です。2400m以上ではまだ目立った実績を残せておりませんが、キセキ同様に距離適性が注目されている一頭です。ということで、今回はルーラーシップ産駒のデータをもとに同産駒の距離適性や馬場適性について分析してみたいと思います。

ルーラーシップ産駒・距離別成績(芝)

距離成績勝率連対率複勝率
~1200m1-1-1-120.0%0.0%0.0%
1400m0-3-3-250.0%9.7%19.4%
1600m4-6-4-645.1%12.8%17.9%
1800m12-12-13-7510.7%21.4%33.0%
2000m13-7-9-5914.8%22.7%33.0%
2200m3-3-3-1214.3%28.6%42.9%
2400m1-3-2-77.7%30.8%46.2%
2500m~0-0-1-40.0%0.0%20.0%

芝の距離別の成績を見てみると、2500m以上で馬券に絡んだのは1頭のみという結果となっております。成績が良いのは圧倒的に1800~2200mとなっております。2~3歳までのデータと考えると番組編成的にもこれは致し方ない結果かもしれませんが、2500m以上ではまだ勝ち星を挙げれていないという点はやはり気になるところです。

1400mでも勝ち馬はまだ出ておらず、マイル以降から好走馬が増えているところを見ても、今後、芝中距離以上のレースが増えてさらに成績が向上する可能性は十分あると言えるでしょう。しかし、父ルーラーシップは2500m以上だと日経賞の3着、有馬記念の3着という実績が最高着順で、長距離巧者巧者と呼ぶにはやや足りません。母の血統などによってこのあたりは変わってくると思いますので、産駒がどこまで可能性を広げるのかというところにも注目です。

ルーラーシップ産駒・馬場状態別成績(芝)

馬場状態成績勝率連対率複勝率
27-32-31-2089.1%19.8%30.2%
稍重2-3-3-394.3%10.6%17.0%
3-0-1-1317.6%17.6%23.5%
不良2-0-1-150.0%50.0%75.0%

次は芝における馬場状態別成績になります。データは少ないですが、そんな中でも重馬場で3勝、不良馬場でも2勝を挙げる好成績をマークしております。不良馬場の2勝のうち1勝はダンビュライトが新馬戦で勝利したもので、さらに重馬場の3着もダンビュライトがG3のきさらぎ賞で入着したものです。

競走馬としてのルーラーシップはガッチリとした馬体を誇り、パワフルなストライドで差す競馬を得意としていました。ルーラーシップの稍重以上の成績は「4-0-1-0」で、4勝のうち2勝は不良馬場で勝利しております。稍重や重馬場など馬場状態に左右されない部分は産駒にも引き継がれている可能性は高そうです。

全国的に先週から雨が続いており、菊花賞が開催される日まで悪天候は続く模様。馬場状態が懸念される中、高い重馬場適性が見込める点はプラスとなりそうです。とくに、すでに道悪実績があるダンビュライトにとっては「恵みの雨」となりそうです。

距離では2400mで好走した実績があるキセキ、馬場は道悪の実績があるダンビュライト。菊花賞は「最も強い馬が勝つ」という競馬の格言がありますが、2頭のいずれかは同競走を制して「最も強い馬」の称号を手にすることが出来るのか?新種牡馬ルーラーシップ産駒の2頭の走りに注目です。