【平安ステークス2020予想】紅一点のアッシェンプッテルの成長力に期待、ダート重賞常連へ仲間入りなるか?

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夏の甲子園の中止決定が早々に決まるなど人が集まるイベント関連はほとんどが今まで通りの実行が難しそうですが、ようやく緊急事態宣言が全国的に解除されそうになってきました。競馬も無観客解除はまだ先となりそうですが、緩和への流れが出来てきた感はあり、前向きに楽しみにしたいと思います。

京都の土曜メインは京都競馬の名物ダート重賞「平安ステークス」です。

平安ステークスと言えば、以前は1月に行われフェブラリーステークスの重要なステップレースでしたが、5月開催となったことで中央競馬のダートG1は特にないため、6月に行われる地方ダートG1帝王賞へのステップレースになっているようです。

今年の出走メンバーは、昨年平安ステークス3着の後、帝王賞と年末の東京大賞典を制したオメガパフュームをはじめ、その帝王賞で1番人気で4着も、かしわ記念連覇、フェブラリーステークスで2年連続2着とここ数年のダート界の中心とも言えるゴールドドリーム、そして中央デビューの後、一度地方競馬に移籍した後、中央に戻り現在4連勝中のロードレガリス、その他にも3連勝中のマグナレガーロやマーチステークスを制したスワーヴアラミスなどなかなかの好メンバーが揃いました。

その中で注目しているのは、唯一の牝馬紅一点のアッシェンプッテルです。前走3勝クラスを勝ったばかりのバトルプラン産駒で、今回の出走馬の中では実績的には無名の存在でしょう。

平安ステークスと同じ京都競馬場のダート1900mで行われた3走前の舞鶴ステークスは6着。勝ったのは今回3連勝中で注目の1頭マグナレガーロで、スローペースを2番手から抜け出して上り最速で完勝しています。アッシェンプッテルは6着に敗退しましたが、ペースに加え、大外枠で外々を走らされ、4コーナーで内を通った馬に置かれてしまうなど条件が悪くちぐはぐなレースとなってしまいました。

2走前の金蹄Sは2100mの距離が響いてか11着に敗退。1800mに短縮した前走の伊丹Sでも6番人気と低評価でしたが、2番枠を引いたメリットを最大限生かし、道中内々を進み、4コーナー手前から捲り気味に進出し、そのまま勝ち切る好内容で快勝しました。

レースの順応性は上がってきており、前走のように条件さえ整えば好勝負は十分可能な1頭であると感じました。4歳牝馬ですから成長力は十分にあり、今なら若さで逆転もあるかもしれません。

今月頭に行われた地方G1のかしわ記念で、6歳のモズアスコットや5歳のルヴァンスレーヴ、7歳のケイティブレイブと言った実績馬を4歳馬のワイドファラオが負かしてG1制覇を果たしました。この時も7頭立ての6番人気だったように実績的には劣っていたものの、成長力を活かしたのでしょう。若い4歳馬には、同世代の勢いもあるかもしれません。

ということで今年の平安ステークスは、紅一点の4歳馬アッシェンプッテルがその成長力を活かしてダート重賞戦線の常連馬の仲間入りを果たすレースだと信じて応援したいと思っています。