【府中牝馬ステークス2025予想】ハンデ53kgは好材料!アスコルティアーモ再浮上の兆しあり

今週日曜、東京競馬場ではG3府中牝馬ステークスが開催される。今年から同レースはG2からG3へと格下げされ、エリザベス女王杯のステップという位置付けも失われた。開催時期も秋から初夏へと移り、例年とは大きく様変わりしている。
そうした変化に加え、今回はハンデ戦として実施される点も注目だ。斤量は51kgから56.5kgまでと幅広く、実力差のある馬たちが同じ土俵でぶつかるだけに、従来の府中牝馬ステークスとはまた違った面白さがありそうだ。
14頭が出走を予定する中で、注目したいのはキタサンブラック産駒の5歳牝馬・アスコルティアーモである。5戦前に3勝クラスを快勝しオープン入りを果たすと、その内容の良さから次走のオープン特別では1番人気に支持された。しかし結果は9着に敗れ、その後も7着、14着、9着と重賞で苦戦が続いている。
ただし、着順だけで見切るのは早計だ。いずれのレースも重賞であり、勝ち馬との着差は0.7秒〜1.1秒と大きくは離されていない。中でも最も着差が小さかったのは、昨年の府中牝馬ステークスでの0.7秒差だった。G1級の馬が揃ったハイレベルなメンバー構成の中で健闘しており、地力は証明済みといえる。
当時の斤量は55kgだったが、今回はハンデ戦で53kgと2kgの斤量減。さらに、相手関係も昨年ほどの強豪揃いではなく、条件的には大きく恵まれたと見る。
格下げ、開催時期の変更、ハンデ戦への移行と、大きな転換点を迎えた今年の府中牝馬ステークス。だが、そんな一戦だからこそ、アスコルティアーモにとっては重賞初制覇の絶好のチャンスといえる。恵まれた条件を味方に、再浮上への一戦となることを期待したい。