JRAエリザベス女王杯(2020)の本命軸馬と推奨穴馬は?

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例年、3歳馬と歴戦の古馬との激突が最大の見どころとなるエリザベス女王杯ですが、今年はデアリングタクトがジャパンC、レシステンシアがマイルCSへ向かうということで今年は古馬勢が上位人気を分けるオッズとなりそうです。

昨年の覇者ラッキーライラック、前走の札幌記念を制したノームコア、昨年3着のオークス馬ラヴズオンリーユーのG1馬3頭が人気の中心となりそうですが、今回最有力視しているのはラヴズオンリーユーです。

前走の府中牝馬Sでは5着に敗れましたが、重馬場が響いたかたちで、休み明けで+12kgの余裕残しという点も考慮すれば、買い時ではなかったと言って良いでしょう。叩かれて良くなるタイプですし、前走はあくまで本番への叩き台と割りきれるような内容だったことからも、買い時はここと判断したいと思います。

阪神コースも過去2戦だけとは言え外してはおらず、適性面においても大きな不安はありません。牝馬限定戦で良馬場、中距離と、ようやく好走できる条件が整った感があります。

問題は相手ですが、今回相手の最有力候補として挙げたいのが、ラヴズオンリーユーと同じ栗東・矢作厩舎のサトノガーネットです。

前走の新潟記念では勝ち馬と0.1秒差の4着で、2走前の小倉記念が0.2秒差の2着と、いずれも展開一つで勝っていてもおかしくない内容でした。前走の新潟記念は4コーナーでは最後方でしたが、ラスト3Fは31.9という驚異の末脚を使っており、これは同じ新潟競馬場で行われた今年のアイビスSDを上回るほどの驚異的な時計です。

また、タフな舞台で知られる中京2000mの中日新聞杯を制しているので、平坦な京都ではなく坂がある阪神コースでの開催となる今年はこの馬にとっては好都合となりそうです。逃げ馬不在のうえ直線の短い内回りコースということであまりハイペースにはならなそうな条件ではありますが、個人的にはウラヌスチャームやウインマリリンあたりが飛ばしていく可能性も低くはないと見ているので、サトノガーネット向きの展開になる可能性も十分あると考えます。

実績的に見てもここは伏兵的な立場が濃厚で、馬券的な妙味もたっぷりありそうです。展開に左右されるタイプの馬ではありますが、ハマればG1でも直線突き抜ける爆発力はあるので、ここはサトノガーネットは必須で押さえておきたいと思います。

ということで今年のエリザベス女王杯は、本命軸馬ラヴズオンリーユー、穴馬としてサトノガーネットは絶対に押さえておくという予想で勝負したいと思います。