欧州最強馬バーイード、ラストランは4着

現地時間の15日、英国のアスコット競馬場で英チャンピオンSが行われ、同レースがラストランであった欧州最強馬のバーイード(牡4、W.ハガス厩舎)がまさかの4着に敗れた。

これまで10戦無敗のキャリアを築き欧州最強の呼び声が高かったバーイードだが、デビュー11戦目にして初黒星を喫した。勝ったのはR.キングスコート騎乗のベイブリッジ(牡4、M.スタウト厩舎)だった。

レースは道中スムーズに追走し直線を絶好の展開で迎え、先に抜け出したアダイヤー、ベイブリッジ、マイプロスペロの外から追い上げた。しかし、普段の切れる伸び脚は見られず、そこから伸びあぐねて4着までとなった。

鞍上のJ.クローリー騎手は「ボタンは押した。しかし、動かなかった」とコメント。馬主シャドウェルファームのレーシングマネージャーであるA.ゴールド氏によれば「あの馬場では鋭さは発揮できなかった」とコメントしており、タフな馬場を敗因に挙げた。

G1の連勝は6でストップし有終の美を飾ることはできなかったが、同馬を手掛けてきたハガス調教師は「負けたが、素晴らしい馬に変わりない」とコメントし、ゴールド氏も「無敗のまま引退は出来なかったが、素晴らしい日々を我々に与えてくれた馬だ」と、これまでの活躍を称賛した。

バーイードは父Sea The Stars、母Aghareed、母の父Kingmamboという血統の英国産馬。通算成績は11戦10勝。バーイード号、お疲れさまでした。