米ブリーダーズC、今後は芝でスプリント新設。前回の二の舞いとなるか?

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毎年10月末~11月初旬に行われるアメリカ競馬の最大の祭典「ブリーダーズカップ」。2日間に渡って13レースが行われる一大イベントである。このブリーダーズカップに今年から1つ新設レースが加わることが現地メディアによって明らかになった。

新設されるのは「BCジュヴェナイルターフスプリント」で、2歳限定の芝5.5ハロン(約1100m)となる。格付けは現段階では未定、賞金総額は100万ドル(約1億900万円)となっている。

今度は芝でスプリント新設。「BCジュヴェナイルスプリント」の二の舞いとなるか?

ブリーダーズカップに詳しい競馬ファンなら「あれ?またスプリント作るの?」とお気づきになった方もいるだろう。BCは2011年にも2歳限定のダート6ハロン(約1200m)の「BCジュヴェナイルスプリント」を新設したが、出走馬の質や量が想定より低かったことが理由でわずか2年で廃止したという経歴がある。

今回はダートではなく芝での新設となる。ダートでは失敗に終わったが、芝では成功することはできるだろうか?近年の2歳芝のプレ登録数が多い点や、昨年米短距離界で目覚ましい活躍を見せたレディオーレリア(牝4)の活躍を考えれば、芝のスプリントを追加するのは悪くないような気もするが、果たして今回はどのような結果になるだろうか。

日本でも昨年は大阪杯やホープフルSといったG1競走が追加されたが、大阪杯はG2だった前年から売り上げが2倍以上の約153億円、ホープフルSは昨年から3倍以上の約112億円を売り上げ、中央競馬全体の売り上げ増加に大きく貢献した。レースの新設や昇格は売り上げや出走馬のローテーションに大きな影響を与えるが、果たして今回追加されたBCのスプリント戦は、ブリーダーズカップというビッグイベントの売り上げアップに貢献できるのか?また、米のスプリント界を盛り上げるレースとなるのか?初開催となる今年は注目が集まりそうだ。

開催する年ごとに開催する競馬場が変わる持ち回り制のBCは、今年はチャーチルダウンズ競馬場で開催予定。今年から新設されるBCジュヴェナイルターフスプリントは、初日の2日に開催される予定となっている。