【京都大賞典2020予想】バイオスパーク、切れ削がれる芝で粘り込み期待!

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今週から開幕の京都競馬。日曜メインの重賞は秋の古馬中長距離G1路線へのステップレース「京都大賞典」です。

一昔前は、G1馬がその実力を発揮することが多かった歴史あるレースですが、近年は、荒れることもしばしば。昨年は3連単180万超え、2013年には3連単360万超えと過去10年で二度の3連単100万超えがあります。

今年の出走馬を見てみますと、G1馬のキセキとグローリーヴェイズ2頭を中心に、中長距離重賞の常連とも言える馬から、今年になって着実に強くなっていよいよ重賞戦線にという成長馬などが多く、混戦ムードが漂います。

そんな中で今回とくに注目しているのは、5歳牡馬バイオスパークです。

バイオスパークは、今年になってオープン入りした後、オープンクラスで4着、2着。その後、前走の函館記念で初めての重賞挑戦で3着に好走した成長馬の1頭です。とは言え、実績的には、G1馬2頭の中に入ると見劣る存在と言ってもいいかもしれません。それでもこの馬に注目しているのは、この馬の脚質にあります。

この馬の脚質は、先行して直線で抜け出して粘りこむタイプです。前走、抜けだしてから2頭に差されて3着、前々走は前に言った2頭の競り合いに負けての2着でしたので、まだまだ重賞で先行して結果を出すだけの力がついていないようにも見えますが、前走、前々走は、どちらかというと開幕後半で力の要る馬場でさらに力のいる内側を通ったことが影響していたように見えましたので、開幕週の馬場ならここ2走以上に粘りこみも可能でしょう。

また、昨年の京都大賞典を見返してみても、11番人気のドレッドノータスが3番手から抜け出して単勝90.7倍で勝利し、2着には逃げた6番人気のダンビュライトでしたので、開幕週であればの直線の長い京都競馬場でも先行馬が強い傾向があるのかもしれません。雨の影響で馬場もやや重たくなる可能性はありますが、より先行馬に有利な馬場になると考えれば一概にマイナスとも言えないでしょう。

さらに、今回実績馬の中には、キセキをはじめダンビュライト、ノーブルマーズ、ステイフーリッシュなど先行馬も多数出走。同脚質が多ければ位置取り争いも激しくなりがちですし、キセキは出遅れることもあり、ダンビュライト、ノーブルマーズは近走先行力が衰えている感じもします。ステイフーリッシュあたりは近走もいいのですが、その他の実績馬が今一歩なことがあるため、バイオスパークが難なく先行抜け出しの粘りこみという競馬で良い結果を残す可能性も十分にあると考えます。

ということで今年の京都大賞典は、先行馬有利な開幕馬場に馬場の悪化で展開も向くと見て、バイオスパークの粘りこみに期待したいと思います。