【阪神大賞典2019予想】蛯名騎手50歳、リッジマンでバースデーV達成なるか

今年は例年と比較するとメンバーレベルがやや低めとなった「阪神大賞典」。G1の2週前の開催ということもあり、毎年集まるメンバーも手薄になってきている印象があるが、天皇賞春の前哨戦として注目しておく必要がある一戦だ。

さて、今年は前走のアメリカJCCで復活Vを果たしたシャケトラが人気の中心となりそうだが、一昨年の天皇賞春は9着と大きく崩れており、距離の不安がつきまとう。テン乗りの戸崎騎手とのコンビを不安視するファンは少なくないと思うが、確かに騎手との折り合いがより重要視される長距離戦においてテン乗りは割り引き材料と考えるのは自然だろう。

「長距離戦は騎手で買え」という競馬の格言があるが、格言通りに買うなら個人的には来週の19日に50歳の誕生日をむかえる「蛯名正義」騎手から買いたい。2013、2014年はフェノーメノに騎乗して天皇賞春の連覇を達成。菊花賞でも2014年サウンズオブアースで4番人気2着などがある長距離戦が得意なベテラン騎手だ。40代最後の重賞を勝利で締めくくれるかも注目だ。

今回はコンビ9戦となるリッジマンで参戦となるが、コンビ成績は「3-2-0-3」と優秀で、馬自身も3000m以上は「1-2-0-0」と連を外したことがない。人馬ともに長距離巧者というわけだ。少なくとも、鞍上がテン乗りで3000m以上の成績が「0-0-0-1」のシャケトラよりはよっぽど信頼度は高いと感じる。

とは言え、シャケトラは戦ってきた相手が強い故、距離の不安があってもメンバーのレベルを考えればここは上位必須。過去の傾向的にも実力上位が勝ちやすいレースなので、軽視はなかなかできない存在だ。

一方のリッジマンは2走前のステイヤーズSでは完勝したが、前走の有馬記念では12着と大敗。前走で負けているように強い相手に勝ってきたという印象は無いが、前走からメンバーレベルが落ちる今回はやはり"買い"だろう。今回出走するアドマイヤエイカンやソールインパクト、ヴォージュなどには勝っている経験があることからも、ここはリッジマンの方が堅軸と考えたい。シャケトラの取捨はギリギリまで頭を悩ませそうだが、距離や鞍上の不安に加え、2走ボケの懸念などもある以上、強くは狙いにくいところである。

ということで今年の阪神大賞典は、リッジマンを馬券の中心に組み立てるのが無難と考える。