【京成杯2021予想】大穴ブラックロータス!外国産馬として久々のクラシックへ

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今週の日曜日、中山競馬場では3歳重賞「京成杯」が行われます。クラシック第一弾の皐月賞と同じ舞台と言うこともあって、まずは皐月賞を占う意味でも重要なレースです。

ただ、年末にG1ホープフルステークスができたことで、近年は有力馬の参戦も少なくなり、今年は3年連続12頭立てと寂しいメンバー構成となっています。今年は出走馬12頭中、前走重賞馬は1頭のみ。1勝クラスが2頭、残り9頭が新馬勝ち馬か未勝利勝ち馬とほぼ1勝クラスのレースとも言えそうな手薄なメンバー構成となっています。

そんな中で注目しているのは、唯一の外国産馬、アメリカンファラオ産駒のブラックロータスです。

ブラックロータスは新馬戦勝ちから京成杯に臨んできたのですが、メンバー中唯一の前走がダート戦の馬で、唯一の芝レース未出走馬です。馬体重も560kgを超える大型馬なので如何にもダート馬らしいのですが、芝でも十分活躍できる期待があります。

父アメリカンファラオはアメリカのダート馬ですが、アメリカのダートは芝並みのスピードが必要で、パワーとスピードの両方の能力が欠かせません。その能力があるためか、同じアメリカンファラオ産駒のリフレイムが芝でかなりいい競馬をしていますし、あの歴史的種牡馬となったサンデーサイレンスもアメリカのダート馬だったことからも、日本の産駒が芝で大活躍しても不思議ではないでしょう。

ブラックロータス自身も、前走は少しずつ位置取りを上げて直線で一瞬に突き放して粘り切るという味なレースを魅せてくれました。粘りはダート馬としての能力の一端でしょうが、位置取りの上げ方や一瞬で突き放した瞬発力などスピードもあることを示しています。冬場の中山芝コースは、力も要る馬場になることが多いので、その点でも適性がありそうです。

手薄な今回の京成杯のメンバーであれば、しっかり上位に来て賞金を稼いでくれるでしょう。近年は内国産駒の強さが目立っていて、外国産駒でクラシック路線に進む馬も少なくなりましたが、昨年、ニューアプローチ産駒のダーリントンホールが久々の外国産駒として皐月賞(6番人気で6着)、ダービー(5番人気で13着)に出走し、外国産駒初の牡馬のクラシック制覇が注目されていましたが、今年は牝馬でリフレイム、牡馬としてブラックロータスが外国産駒としてクラシックを賑わせてくれるような予感がしています。

ということで今年の京成杯は、アメリカンファラオ産駒のブラックロータスがここで上位に食い込み、外国産馬として久々のクラシックへ進出してくれる第一歩といてくれることに期待して応援したいと思います。