単なる代替種牡馬じゃない、ブラックタイド産駒400勝達成

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ディープインパクトの全兄という重たすぎる肩書きを持っているのが、同じ金子真人オーナーが所有していたブラックタイドです。

同じ配合でも戦績や競馬ファンに与えるインパクトが違うのが競馬の奥深さですが、急逝してしまったディープインパクトのためにもさらなる踏ん張りが求められているのがブラックタイドといえそうで、そういった意味で朗報といえるのが、先月22日に達成された産駒の400勝ではないでしょうか。

10月22日に阪神9レースに組まれていた特別レースの北國新聞杯でハイエンドが勝利したことにより、ブラックタイド産駒の産駒400勝が達成されました。ブラックタイドの代表産駒といえるキタサンブラックを管理していた栗東・清水久厩舎の管理馬というのも感慨深いものがあります。

三冠馬にして至宝とも言われたディープインパクトにこそ及ばないものの、G2のスプリングステークスで重賞勝利を遂げており、父サンデーサイレンス、母ウインドインハーヘアの良さはしっかりと受け継いでいるように感じます。とは言え自身の戦績だけを取って種牡馬としてみると圧倒的に不足感があるのは否めないものの、2009年にブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬入りして、いきなり1年目から150頭の繁殖牝馬を集める人気種牡馬となりました。

3世代目にして後継種牡馬となったキタサンブラックを輩出しており、今年の秋の天皇賞を制したイクイノックスがブラックタイド、キタサンブラックという系譜を受け継ぐ貴重な孫の勝利となりました。

サンデーサイレンスの偉大さはもちろんのこと、ディープインパクト亡き後、大物輩出の任務を受け継いだブラックタイドのさらなる産駒の活躍にも期待がかかりますね。