【JRA鳴尾記念2021】ブラストワンピース復帰初戦、貫禄の走りを見せられるか?

今週土曜の中京メインレースは、例年阪神競馬場で行われるG3の鳴尾記念が開催されます。

過去10年の勝ち馬にはラブリーデイやメールドグラースといった後のG1馬を輩出しており、先々まで勝ち馬には注目しておきたいレースとなっています。

今年は例年と異なり4歳馬の登録がなく、5, 6歳馬中心のメンバー構成となっています。

再度の左回りコースということもあり、新潟大賞典勝ちからの連勝を狙うサンレイポケットや、復調の兆しを見せつつある実績馬のサトノソルタス、暑い時期に結果を出しているブラヴァスなどが登録していますが、今回注目したのは登録馬の中ではダントツといえる実績を残している関東馬のブラストワンピースです。

有馬記念勝ち馬がこのレースに参戦するというケース自体が珍しいことといえるかもしれませんが、昨年の有馬記念では心房細動で競走中止となっており、今年の復帰初戦を鳴尾記念に定めての始動となりました。今回は岩田康誠騎手とのコンビで挑む予定となっています。

大型馬ということもあり、夏場とはいえ絞込みは難しいところですし、心房細動明けだけに強い追いきり、調教を課すリスクもありながらの調整になっていますが、凱旋門賞挑戦など海外遠征経験もあるブラストワンピースにとっては、今回のメンバー構成はこれまでのメンバーと比べるとかなり軽くはなっています。

復帰初戦かつ半年近い休み明けということもあり、実績よりも下回るオッズが想定されますが、終わってみたら貫禄の走りを見せる可能性もあり、人気薄が見込める今回は馬券妙味もありそうです。

騎乗する岩田騎手も先日のオークスでは4着、高松宮記念降着以降スランプ気味だったクリノガウディーでの安土城S勝利など、まずまずの勢いがある中での参戦で期待が持てるのではないでしょうか。