【阪神大賞典2025予想】絶好の狙い目はブローザホーン、得意のスタミナ勝負で復権へ
有馬記念・12着から巻き返しを狙うブローザホーン。
秋初戦の京都大賞典では1番人気に推されるも、11着に敗退。その後もジャパンCと有馬記念でいずれも12着敗退と、秋からの3戦は惨敗続き。有馬記念は枠、位置取り、展開と条件が合わず、ジャパンCはスローペースで分の悪い切れ味勝負と、言い訳の出来るレースではあったものの、3走前の京都大賞典はさすがに負け過ぎの感がある。
昨年初戦から夏までの重賞は4戦してオール馬券圏内に好走しており、地力の高さは疑いようがない。今回はメンバーが明らかに弱化する一戦。巻き返しのチャンスとしては絶好の舞台だ。
まずこの馬の特徴として言えるのが、「道悪」と「スタミナ比べ」が得意という点。3000m超の長距離戦では抜群の安定感を誇る。昨年の阪神大賞典でも3着に食い込んでおり、舞台適性の高さも証明済みだ。距離延長がプラスになるタイプだけに、長丁場の阪神3000mは理想的な条件と言える。
しかし、不安材料も見逃せない。馬場については先週の様な重馬場が続けば得意な形に持っていける可能性もあるが、今週は晴れで、良馬場開催が濃厚だ。瞬発力勝負に持ち込まれると分が悪く、斤量59kgという重さも決して楽ではない。加えて、父エピファネイア産駒は一定の年齢でパフォーマンスが下降気味になる傾向があり、この馬もその例外ではなさそうだ。良馬場で、斤量59kg、パフォーマンスが落ちている現状を考えると、ここでいきなりの激走に期待するのは酷とも思える。
それでも、今回のメンバーを見る限り、唯一のG1馬という実績はやはり光る存在だ。人気が落ちるようなら、むしろ妙味たっぷりの伏兵候補として狙ってみる価値がある。長距離での地力勝負に持ち込めば、実績最上位の底力を発揮して勝ち切る可能性も十分ある。
堅実決着が多い阪神大賞典だが、こういった「地力のある人気落ち」の馬が穴を開けるケースも少なくない。馬券の組み方次第では、ブローザホーンを軸にしつつ、人気サイドとの組み合わせで一発を狙うのも面白い戦略だろう。巻き返しの一撃を期待して、あえて強気に狙ってみたい一頭だ。