【京都2歳ステークス予想2024】“出世レース”の2歳G3!エリキングやサラコスティなど出走予定馬を考察

京都競馬の土曜メインは「京都2歳S」です。2014年にG3に格上げされた比較的新しい重賞ですが、2018年の3着ワールドプレミアは菊花賞を優勝し、その前の2着タイムフライヤーは続くホープフルSを優勝するなど、同レース好走後にG1ホースに上り詰めた例も多く、隠れた“出世レース”として注目を集めております。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

エリキング(牡2、中内田充厩舎)

新馬戦と野路菊Sを連勝中のエリキング。デビュー戦は重馬場となった京都の1800mを上がり最速34秒3の脚で差し切る強い内容で快勝。続く前走の野路菊Sは出遅れから最後方の競馬となり、さらに1000m通過64秒1の超スローペースという展開を上がり2位の33秒4の脚で快勝。まだ幼さが見られますが、今回出走するサラコスティは新馬戦で、ジョバンニは野路菊Sで降しており、ここは上位の存在となりそうです。勝った2戦はいずれも着差こそ僅かですが、インパクトは十分。まだ体も精神面も成長中とのことで、今後の活躍が楽しみです。

サラコスティ(牡2、池添学厩舎)

中京芝2000mの未勝利戦を快勝したサラコスティ。京都芝1800mで行われたデビュー戦ではスタートで遅れて最後方の競馬となりながらも、直線は馬場の外目から仕掛けて0秒2差の2着に好走。先に抜け出したエリキングは交わしきれませんでしたが、スタートがスムーズなら結果は違っていたかもしれません。前走の未勝利戦はスピードの違いで逃げると、そのまま2着馬を9馬身突き放して圧勝。時計の出やすい馬場だったとはいえ、勝ち時計2分00秒4は優秀で、勝ちっぷりも強い内容です。脚質的にも逃げたほうが強い競馬を見せていたので、出遅れがなければエリキング相手にリベンジ可能でしょう。

ジョバンニ(牡2、杉山晴紀厩舎)

野路菊S・2着から参戦するジョバンニ。5頭立での少頭数を3番手から追走し、直線は上がり最速33秒4の脚で伸びて2着に善戦しました。小倉1800mのデビュー戦は、7頭立てを大外スタートで出遅れと序盤はスムーズではなかったものの、3~4コーナーで押し上げて早めに先頭に立って1馬身差で快勝。位置取りや仕掛けどころのタイミング次第では勝ち切れる可能性もあったと思わせる内容で、ポテンシャルは高めです。小倉で器用な立ち回りも見せており、京都の内回りでも期待は十分。しまいの脚はいずれも上がり3F最速で、末脚も堅実です。序盤からスムーズに運べれば、勝ち負けでしょう。