【京都大賞典2020予想】天皇賞秋への重要ステップ!キセキやグローリーヴェイズなど出走予定馬を考察

京都競馬の開幕週を飾る重賞は、多くの有力馬が秋の始動戦として使う「京都大賞典」です。1着馬には天皇賞秋への優先出走権が与えられるレースで、秋の中長距離G1を目指す実績馬たちがそのステップとして利用するレースとなっております。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみましたので、各馬を考察してみたいと思います。

キセキ(牡6、角居勝彦厩舎)

菊花賞を制して以来、この3年間勝ち星を挙げることが出来ていないキセキ。ただ、G1は12戦して6戦が馬券圏内と勝ち切れないまでも好走率は高い1頭です。近走は凡走続きでしたが、前走の宝塚記念では重たい馬場も味方して2着に好走。同じ京都の長丁場という事もあり、菊花賞での好走実績はここでは大きな好材料となりそうです。主戦騎手の武豊騎手が凱旋門賞挑戦により2週間の隔離期間がかせられるため、初騎乗の浜中俊騎手に乗り替わりとなります。初コンビを組む騎手にスタートと折り合いに課題ありと、不安要素もいくつかありますが、実績・舞台適性の高さがある1頭として注目される1頭です。

グローリーヴェイズ(牡5、尾関知人厩舎)

昨年の京都大賞典・6着のグローリーヴェイズ。16番枠と枠に恵まれなかったところもあり、直線は伸びきれませんでした。天皇賞春では2着、日経新春杯・1着と京都の好走実績は豊富で、京都に強いディープインパクト産駒ということもありコース適性は問題ないでしょう。前走の宝塚記念では17着に敗れましたが、ドバイ遠征中止の影響や半年ぶりの実戦だったということもあり、度外視しても良さそうです。香港ヴァーズでラッキーライラックを相手に3馬身半差を付けて快勝しているように、能力の高さはG1クラスのものを持っているので、ここでも勝ち負けが可能でしょう。

キングオブコージ(牡4、安田翔伍厩舎)

前走の目黒記念を制して重賞初制覇を果たしたキングオブコージ。昨年の毎日杯では9着と重賞路線では力が足りない印象でしたが、今年は負け知らずの4連勝で重賞を勝っており、大きな成長力を見せている1頭です。今年初戦からの3連勝は先行策での競馬で勝っていましたが、前走の目黒記念では後方で脚をためて追い込んでの競馬で快勝。展開に左右されない強みも見せており、自在性の高い騎乗スタイルの横山典弘騎手との相性も良さそうです。本格化を印象づけているだけに無視できない1頭です。