【鳴尾記念2019予想】宝塚記念への重要ステップ!ステイフーリッシュやギベオンなど出走予定馬を考察

6月一発目の重賞は宝塚記念の前哨戦「鳴尾記念」だ。例年、出走頭数はあまり多くないが、2015年は同競走から宝塚記念へ臨んだ6番人気のラブリーデイが優勝し、2014年は9番人気のカレンミロティックが2着に善戦するなど、伏兵として活躍する馬も多く、伏兵馬を算出する上でも重要な一戦と言えるだろう。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみたので、各馬を考察してみたいと思う。

ステイフーリッシュ(牡4、矢作芳人厩舎)

前走の大阪杯では13着と大敗したが、今年初戦の中山金杯と2戦目の京都記念で2着に入選しており、中距離路線の重賞戦線で活躍している4歳馬。持続力のある脚が武器で、昨年5月の京都新聞杯を勝利した際や、中山金杯2着の際然り、ペースはある程度流れた方がパフォーマンスは高い。阪神開催週ということで馬場も軽い可能性が高く、流れれば同馬向きの競馬ができそうだ。1番人気に推された2走前の京都記念はスローペースだったが、メンバーレベルがそこまでだったこともあり2着に好走している。今回は前走の大阪杯から一気にメンバーのレベルが下がる。得意条件のここは大きく崩れることは無さそうだ。

ギベオン(牡4、藤原英昭厩舎)

昨年12月に中日新聞杯を制し重賞初制覇を達成。今年は初戦の金鯱賞で6着、2戦目のダービー卿チャレンジTで5着と凡走続き。昨年のNHKマイルC・2着や、毎日杯・2着という実績からも、適距離は1600~1800mという印象が強い。金鯱賞では番手からスローで進めるも決め手勝負で敗退し、前走のダービー卿チャレンジTでは速い流れの中でスムーズに流れに乗れて最後もバテた様子はなかったが、斤量が重かったこともあってか伸びなかった。キレる馬ではないので、ペース的には流れた方が良く、持続力で勝負したい。前走のマイルは少々忙しすぎた印象もあり、2000mなら競馬もしやすくなるだろう。

タニノフランケル(牡4、角居勝彦厩舎)

昨年は京都新聞杯・17着、セントライト記念・12着と重賞戦線ではさっぱりだったが、今年は初戦の中山金杯で3着に健闘し、2戦目の小倉大賞典で2着と連続好走。前走の金鯱賞では単騎で逃げていくも中盤で緩んで馬群は凝縮し、結果として3ハロン戦となり10着に敗れた。スローのロングスパートで結果を残してきており、前走もその形に持ち込みたかったが、早めに仕掛けていくことはできず、他の馬も余力はたっぷりだった。今回も同じような意識を持っていくと思うが、開幕週で相手関係も楽になる今回は条件好転。鞍上が吉田隼人騎手からペース配分の上手い武豊騎手へと乗り代わる点もポイントだ。

他にも、新潟大賞典を優勝したメールドグラースや、昨年の宝塚記念・3着のノーブルマーズなど、中距離重賞戦線で活躍するメンバーが揃った。宝塚記念を目標とする強者たちがしのぎを削る一戦に注目だ。鳴尾記念は6月1日(土)、阪神競馬場の11Rで実施。発走時間は15時35分の予定。