【オーシャンS予想2019】今年も波乱ムード?モズスーパーフレアやナックビーナスなど、出走予定馬を考察

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2日土曜の中山メインは「オーシャンS」です。高松宮記念へと繋がる一戦として例年注目されているレースですが、個人的には毎年馬券検討に頭を悩まされている難解なレースの一つでもあります。昨年は10番人気のキングハートが優勝して波乱を演出し、2012年と2016年は1~3番人気馬が全頭着外となるなど、伏兵馬の好走が多く、また人気馬の信頼度も低いというレース。かと思えば2011年は1~3番人気馬の3頭で決着するなど順当な決着となる年もあり、傾向にも掴みどころがなく非常に難しいレースです。

今年のメンバーを見てみますと、前走のカーバンクルSを勝ったモズスーパーフレアや、同2着のナックビーナス、昨年のスプリンターズSで2着に健闘したラブカンプー、同4着のダイメイプリンセスなどが有力馬候補となりそうです。

モズスーパーフレア(牝4、音無秀孝厩舎)

前走のカーバンクルSと2走前のラピスラズリSを制し、中山の1200mを連勝中のモズスーパーフレア。中山1200mはこれで「2-1-0-0」となり、連対率は100%と好成績です。全5勝中4勝が逃げ切りというスピード馬で、前走もCコース替わり初の週で高速馬場が味方に付いて快勝。これまでのオーシャンSで記録されているタイムよりも速いタイムを叩き出しての勝利でした。開幕2週目のオーシャンSも、この馬向きの馬場となる可能性は高そうです。条件的には好材料が多く、脚質的にも注目度が高い一頭です。

ナックビーナス(牝6、杉浦宏昭厩舎)

前走のカーバンクルSでは好位から抜け出す競馬で2着に善戦。昨年夏はキーンランドCを逃げ切るなど、こちらもスピード自慢の一頭です。昨年のオーシャンSでは先頭からやや離れた中団外から進め、直線ではじわじわと伸びて2着に粘り込みました。オーシャンSは2年連続2着、カーバンクルSは今年は2着でしたが、昨年は連覇を果たしており、中山1200mは「2-5-0-1」とこちらもモズスーパーフレア同様に中山1200mを非常に得意としている一頭です。昨年は高松宮記念でも3着に善戦しており、ここでは力も上位。コース適性の高さや、斤量が前走の58kgから54kgへ減量される点などを含め、好条件が多い一頭として注目です。

ラブカンプー(牝4、森田直行厩舎)

昨年はスプリンターズS・2着とここでは実績ナンバー1。しかし、前走のシルクロードSでは2番人気に推されるも18着と大敗。昨年のローテーションを見ても分かるように、同馬は完全な叩き良化型で、使われ続けてきた馬の休み明けと考えれば前走の大敗は納得かもしれません。それでも殿負けは負けすぎと評価を落とすファンも少なくないでしょう。使われたことで前走以上のパフォーマンスを発揮してくれる可能性は高く、実績的にもここでは人気を集めそうですが、牝馬は一度崩れると全く走らなくなるケースも少なくないだけに、状態はしっかりと見極めたいところです。

ダイメイプリンセス(牝6、森田直行厩舎)

ラブカンプーと同じ森田厩舎のダイメイプリンセス。昨年はアイビスSD・1着、北九州記念・2着でサマースプリントシリーズ2位と夏は大活躍でした。スプリンターズSでも4着に健闘しており、実力上位。前走のシルクロードSでは6着に敗れましたが、直線で前に壁があり、追い出しが少し遅れる不利があってのもので負け方としてはそこまで酷い内容ではありませんでした。夏は使われても馬体重は減らず、使って良くなっていくタイプの可能性も。今回一度使われて良くなってくるなら巻き返してくる可能性もあり、こちらもラブカンプー同様に調教内容や馬体重などから状態の良し悪しを判断したいところです。

以上、4頭の有力馬候補をピックアップさせていただきました。全体的には重賞戦ではあと一歩足りないといったような馬が多く、上で挙げた4頭のうち2頭も重賞未勝利馬です。他にも、昨年の勝ち馬キングハートや、同3着のダイメイフジ、今年は2戦2勝と好調なクインズサリナなど、魅力的な伏兵も多数おります。上位人気勢に付け入る隙がありそうなだけに、各馬しっかりと考察する必要がありそうです。