【ヴィクトリアマイル予想2019】古馬か4歳馬か?ラッキーライラックやアエロリットなど出走予定馬を考察

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12日は、古馬の牝馬による春のマイル女王決定戦「ヴィクトリアマイル」です。リピーターの活躍も多いですが、4歳馬の新興勢力が古馬勢を下すシーンも度々見られる見所のある一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。

ラッキーライラック(牝4、松永幹夫厩舎)

2歳時に阪神JFを制しG1初制覇を果たすと、明け3歳でチューリップ賞を制し重賞2勝目を達成。しかし、以降は勝利から遠ざかっており、桜花賞・2着、オークス・3着と牝馬クラシックでは善戦するも勝ちきれず。今年は始動戦の中山記念では前半58秒2という超ハイペースを単独の番手で追いかけ、自ら動いて直線は早めの競馬から粘り込んでの2着と好内容でした。しかし、前走の阪神牝馬Sでは3コーナー狭まれる不利を受けて後退し、直線でも内にモタれるなど、リズムが良くなく力を出しきれない競馬となってしまい、8着と惨敗。力負けではないことは明確なだけに大きく評価は下げる必要はありませんが、立て直しかけていただけに陣営のショックも大きそうです。前から離されたことが響いた前走の負けを踏まえて、鞍上の石橋騎手にはあまり馬を下げすぎず、強気の競馬をしてもらいたいところです。

アエロリット(牝5、菊沢隆徳厩舎)

2017年のNHKマイルCを制し、昨年は安田記念でも2着とG1マイル戦線で毎年活躍しているアエロリット。昨年のヴィクトリアマイルは番手から進めて4コーナーで進出していくも、最後は3頭に交わされて4着でした。スタートは良く、3番手以上の逃げ・番手が基本です。前走はアメリカのペガサスWCTで番手から進めるも3コーナーで失速し後退。9着に敗れます。海外遠征明けの一戦となりますが、今回は乗り慣れた横山典弘騎手へと手綱が戻るので、同馬の特長を生かしたペースメイクが期待しやすくなるのではないでしょうか。とにかく自分のペースで進められるかどうかにかかっておりますが、ある程度流れた中で好走しているので、ペースを引き上げる意識を持ってもらいたいところです。馬場は良馬場が望ましく、道悪になると割引が必要と考えます。

ミッキーチャーム(牝4、中内田充厩舎)

昨年の秋華賞では果敢に逃げるも、最後はアーモンドアイに交わされて2着。これは勝った相手が別格でしたし、ペースを下げないことを意識した川田騎手の好騎乗も光り、好内容の2着だったと感じております。2走前の中山牝馬Sでは、5ヶ月の休み明けということもあってか番手で進めるも直線では失速して14着と大敗。しかし、前走の阪神牝馬Sでは同系の逃げ馬を行かせ、無理せず好位から進めると、直線では追い比べに加わり勝利。重賞初制覇を達成しました。折り合いもついており、好位からの先行策でも十分やってのけたという内容は2走前とは大違いで、成長が感じられました。中弛みの極端な後傾ラップを早めに動いた川田騎手の騎乗も良く、個人的には注目度の高いコンビです。中山牝馬Sで大敗しているので関東の輸送は今回も懸念ですが、鞍上は今年絶好調なので、期待したくなる一頭です。

他にも、ダービー卿CT・2着のプリモシーンや、東京新聞杯・2着の実績があるレッドオルガなど、マイル戦線で活躍する猛者たちが揃っております。果たしてどの馬が令和初の女王に輝くのか?見応えのある戦いが期待できそうです。ヴィクトリアマイルは5月12日(日)、東京競馬場の11Rで実施。発走時間は15:40の予定。