【シリウスS予想2020】カフェファラオ、真価の問われる一戦

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1番人気で大敗したあとの競走馬の評価が難しいのは馬券を購入する側だけではなく、実際に管理する調教師サイドとしても同じなのではないでしょうか。本調子ではなかったのか、適性によるものか、道中にトラブルがあったのか、実力の頭打ちだったのか。何かしら理由があってのものに違いないのでしょうが、それが可視化されていないまま臨む次走はどのようなものになるのか。

今週日曜中京メインレースに組まれているハンデG3・シリウスステークスに挑む3歳馬カフェファラオはそういった競走馬と言えます。デビューから3戦は全て1番人気で無傷の3連勝を遂げましたが、前走のジャパンダートダービーでは単勝オッズ1.1倍の圧倒的支持を受けつつも7着敗退に終わりました。

デビュー以来最長となる2000mの距離が響いたのか、1コーナーへ入る前につまづいたのが致命的だった可能性も高いですが、直後には3番手を確保して追走出来ており、影響が軽微だった可能性も否定できません。今回の1900mというレース選択は距離適性を計る上でも試金石となる一戦です。

古馬との対決になりますが、ダート重賞常連馬の参戦は少なく、相手関係で言えばそこまで強力ではないといったところ。

過去10年のデータを見ると3歳馬の優勝は2013年のケイアイレオーネ、2018年のオメガパフュームと2頭のみで、古馬勢の層の厚さに屈するシーンの多いレースでもあります。

デビュー以来1番人気が続くカフェファラオ、唯一の敗戦を勝利したのが奇しくも同じアメリカンファラオ産駒のダノンファラオだったこともあり、今回も評価を落とすことなく、おそらく1番人気での出走となるでしょう。大敗後の復帰戦でどのようなレースをするのか、改めてカフェファラオの能力を計る注目の一戦です。