【美浦S予想2019】ルーカス、偉大すぎる全兄に追いつけるか?

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セレクトセールでは億単位で落札されることも珍しくないサラブレッドですが、高く競り落とされたから走るとは限らないのが競馬の奥深く難しいところでもあります。

そんな高額取引馬で、まだ結果が出し切れていない、飛躍の期待される1頭ルーカスが日曜中山準メインの美浦ステークスに出走します。マイルの大物モーリスの全弟として知られており、2歳時には新馬戦を優勝し、続く東スポ2歳ステークスでダービー馬ワグネリアンに次ぐ2着に入る健闘を見せたものの、その後は人気以上の結果が出せないまま秋を全休して4歳になりました。

シルクレーシングの所有馬ということで、今ではアーモンドアイが代表馬となっていますが、血統的にも募集時にはルーカスのほうに熱い期待を寄せられており、総額1億円という高額となっていました。現状の獲得賞金を見れば期待に応えるだけの活躍は出来ていませんが、期待を受けるキッカケとなっている全兄のモーリス自身も表舞台で活躍しだしたのが古馬になってからということもあるため、今年こそがこの馬にとっての試金石となるのではないでしょうか。

美浦Sは登録10頭と少頭数での開催になりそうな今回、デビュー以降重賞しか使ってこなかったルーカスにとって、初めて年長を含むキャリア豊富な相手と渡り合うとはいえ、相手関係はグッと軽くなってきていることでしょう。5歳馬のクレッシェンドラヴ、シンギュラリティとルーカス含む4歳勢が人気の中心となりそうなメンバー構成となっています。

過去5年のデータではマイネルミラノ、テオドールの2頭が4歳でこのレースを勝利しており、データ的には4歳馬にも期待のできるレースとなっています。

堀厩舎における日本人騎手の主戦といえる石橋脩騎手が今回はじめて騎乗ということで、これまで外国人騎手が騎乗しても結果の出し切れていないルーカスをどのように導くのか、ぜひご注目ください。