【NHKマイルC予想2016】トウショウドラフタ初志貫徹、マイルで力発揮できるか?

春のG1が東京にもやって参りました。春のマイル王者決定戦「第21回NHKマイルカップ」です。このレースの出走馬は急遽矛先を変えて出走する馬と、初めからこのレースに照準を絞って参加する2パターンの出走馬に分けられます。当然最初からこのレースに照準を合せてきた馬の方が断然有利なのはここで書くまでもありませんね。

メジャーエンブレムは方向転換、バタつく陣営に不安…

前者の矛先を変えてきた馬の代表格が牝馬のメジャーエンブレムです。桜花賞では控える競馬が完全に裏目に出て4着に敗れました。すんなりハナを取ってそのまま先頭でゴールインしていれば、おそらく出走していたのは2週間後のオークスだったでしょう。桜花賞3強対決で唯一馬券圏内に来なかった馬ですが4着に健闘はしておりますし、ここで巻き返すだけの能力は十分すぎる程持っております。

距離はオークスでも問題はなかったはずですが、より距離適性の高いこのレースに急遽矛先を変えてきました。陣営にとって春・無冠だけは何とか避けたいという思いの表れと言ってもいいかもしれません。稀に見るローテーションなのも後手になっている証拠で、今までと違ってレース感覚が詰まっていることが不安材料の一つとなっております。桜花賞のダメージがどれだけ抜けているかも非常に大きなカギと言えるでしょう。本来、オークス出走の為に調整していたのでここで少し小手先が狂うのは仕方がないですが、後はこの馬の戦闘モードに火が付くかどうか?この1点に尽きるでしょう。

ここを目指してきた初志貫徹のトウショウドラフタ、G1初V目指す

目標変更を余儀なくされたメジャーエンブレムに対して最初からこのレースに照準を合せていたのはトウショウドラフタです。この馬がベストパフォーマンスを発揮できる距離は1400m戦ですが、前走ファルコンSを快勝後、ここを目標に非常に逞しい姿に変貌しております。成長期にあるだけに前走以上の伸びしろは勿論、今のトウショウドラフタならマイル戦も難なくこなしてきそうです。とくにスピード能力は抜群で、G1でも通用するスピードがあります。抜群のレースセンスと先行力もある馬で、メジャーエンブレムがハナを切ったとしてもしっかり射程圏内で折り合いに専念できそうな印象があります。メジャーエンブレムが行かなかったとすればこの馬がハナを叩く可能性も高いでしょう。

今年のNHKマイルカップはメジャーエンブレムの1強という声も囁かれていたりしますが、バタつく陣営や馬の状態には不安を感じざるを得ません。急遽矛先を変えてきた有力馬が勝つのか?それとも初志貫徹の馬が勝つのか?興味はつきません。