雷雨で競馬が中止に?

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今週前半は台風に悩まされましたが、どうしても慣れないのが「落雷」。毎回すごい音がしますし、ある意味、雨・風よりも恐怖心が先に立ちます。そんな落雷がまさか競馬にも影響を及ぼすとは、というお話です。

日本ではなくアメリカですが、8月13日にニューヨーク州のサラトガ競馬場で行われた開催が、午後1時の第1競走を皮切りにスタートはしたものの、2時頃から競馬場一帯が雷雨に襲われて馬場コンディションが悪化。ここまでならひょっとしたら開催の継続はありえたのでしょう。

ですが、第5競走終了後に、騎乗した騎手たちから「馬場状態が安全ではない」というアピールがあり、関係者が協議した結果、第6競走以降のレースは中止になりました。「なるほど日本と違うな」と私が感じたのは、日本はあまり騎手のアピールを好まない風潮があると考えるからです。

日本では陣営含め、騎手からたまにあるほとんどの異議申し立てが却下されているイメージがあります。また、この6レース以降にはG2レース、G1レースがひとつずつ組まれていたこともあり、日本ならひょっとしたら強行したのでは?とも思えます。

冬の降雪での競馬開催中止、延期は日本ではおなじみの風物詩にはなっていますが、当日朝の天気で判断し、1レースから開催しないケースがほとんどのように思えます。参考までにこのフロリダ開催の悪天候による競馬開催中止、今回が初めてではありません。なんと、過去30年で11回もあるとのこと。

日本とは台風、雷雨の規模が違うでしょうから、単純比較はできないかもしれませんが、お客さんが集まる土日メインのJRAの開催をG1当日でしかも雷雨で途中で中止、は運営する側からすれば勇気がいる決断かもしれませんね。