【京阪杯2018予想】伏兵カルヴァリオ、末脚魅力

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秋の京都開催のラストを飾る「京阪杯」が25日に行われます。過去10年の出走頭数を見てみてもフルゲート18頭立てが6回、最も少なかった年でも15頭と例年出走頭数が多いレースです。来年に向けて賞金加算を目論む馬や、秋のG1で夢かなわなかった馬が集まり登録時点で21頭と今年も人気です。

そんな中で注目しているのはマツリダゴッホ産駒の5歳セン馬、カルヴァリオです。

前走は、福島で行われた「みちのくステークス」を勝利してオープン入りし、初の重賞に挑戦してきました。とにかく末脚が自慢の馬で、前走の上り3ハロンは33.2秒で、2番目に速い馬よりも0.9秒も速い末脚を発揮しました。新馬戦や未勝利戦などでは各馬の実力差に開きが生じることが多く、上り時計に差があることはありますが、1600万でのこの上り時計の差はそう簡単にあるものではありません。約290mという短い福島の直線で、最後方から捲るように外々を回り差し切った末脚は重賞でも通用するでしょう。

今回の舞台となる京都も直線は約330mと短めですが、前走で見せた鋭い末脚ならなんら問題ないでしょう。2走前の朱雀ステークスでも京都の外回り1400mで上り最速の2着にしっかりと差してきており、京都コースの適性も証明済みです。もちろんペースや展開によるところもありますが、今回G1のスプリンターズステークスを前半33.0秒で逃げたワンスインナムーンや、前走の佐世保ステークスを逃げ切ったオールポッシブル、先行力のあるダノンスマッシュなど前へ行きたい馬が多数おり、カルヴァリオ向きの流れるペースとなる可能性は十分あります。

後は初重賞ということで強い馬との経験が心配になるかもしれませんが、今回出走してくる有力馬も決して万全な状態ではありません。スプリンターズステークスを逃げて6着となったワンスインナムーンや、キーンランドステークスで2着となった3歳馬ダノンスマッシュ、重賞ウイナーのダイアナヘイローやアレスバローズ、シュウジなど1200mの重賞実績馬も多く出走しておりますが、それらの馬達の多くは9月以来と微妙に間隔が空いています。前走で約4か月の休み明けを快勝し、2走目での上澄みも見込めるカルヴァリオなら格上相手でも好勝負が期待できるでしょう。

5歳にして初重賞挑戦となりますが、好条件が揃っている今のカルヴァリオなら初挑戦にして初勝利ということも十分考えられるのではないでしょうか。