【JBCクラシック予想2021】過去20年未勝利の地方勢、カジノフォンテン宿願成就なるか?

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地方馬VS中央馬の構図で語られることが多いJBC。レディスクラシックは2017年に大井のララベルが勝ち、スプリントでは2019年に浦和のブルドックボス、昨年2020年には大井のサブノジュニアが勝つなど、近年は地方馬の活躍も目立っている。

ただ、これまでJBC20年の歴史でクラシックだけが唯一地方馬の勝利が無い。地方馬による馬券絡みは2010年2着のフリオーソ、2019年3着のセンチュリオンの2頭のみ。過去の全20回で馬連万馬券は一度も無いという紛れの少ないレースで、トリッキーな浦和で行われた2019年もセンチュリオンの3着が精一杯だった。地方で開催されているJpn1・ダートG1で、唯一地方馬のよる勝利がないのがJBCクラシックで、地方馬にとってまさに“鬼門レース”となっている。

この路線の中央勢の層の厚さを考えれば仕方のない面もあるが、今年は川崎記念、かしわ記念とJRA勢を一蹴してきた地方所属馬の大将格、カジノフォンテンが参戦。同一年に地方馬がG1・Jpn1を複数制したのは、2011年にフリオーソが、同じ川崎記念、かしわ記念を制して以来10年ぶりのこと。地方の星としてJRA勢を返り討ちにできるか注目が集まる。

今年は2013年に続いて2度目となる金沢競馬場での開催。最初のコーナーまでの距離が長く、枠順の有利不利はそこまで大きくない。7枠9番と外目に入ってしまったカジノフォンテンだが、今回は同型がそこまでいない。恐らく外枠からなら自分の形で運びやすいはず。直線も短く、2周目の2コーナーあたりからが勝負所となるが、当然先行力・機動力が問われる形になる。前半で脚を使うことさえ無ければ比較的どんな競馬でも対応できる馬という印象なので、絡んでくる馬がいれば番手追走でも良いし、内の出方を見れるという意味では外枠はプラスに働きそうだ。

川崎記念ではハナを切り、コーナー地点でほとんど減速せず、ラストまでラップを落とさず後半49.4で踏ん張って快勝と圧巻の内容だった。小回り・平坦コースの金沢でも、うまくハナをきって自分のペースで進めることが出来れば、川崎記念で見せた後半の高いポテンシャルが発揮できるだろう。

申し分ない能力、条件的にもベストのここは、地方勢の宿願成就に期待したい。