【ニュージーランドT予想2025】中山替わりで激変も?コートアリシアン反撃へ

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クイーンカップで4着と健闘したコートアリシアンは、ここからの巻き返しが見込める1頭だ。

前走のクイーンCは、前半3ハロンが34秒2という速い流れで始まり、ラスト4ハロンは11.5-11.5-11.6-11.9とまったく緩みのない消耗戦ラップとなった。タフな展開の中、コートアリシアンは控えた位置から外を回って追走し、距離ロスがありながらも最後まで粘って4着に入線。勝ち馬とは差があったものの、レース内容自体は高く評価できる。

ただ、直線ではやや脚色が鈍っており、現状では長く良い脚を使うタイプではなさそうだ。むしろスローペースからの瞬発力勝負に適性があり、ピッチ走法であることからも、加速力が活きる中山や阪神のようなコースでより高いパフォーマンスを見せられる可能性が高い。

また、デビュー戦から2走前まではスタートの出遅れが続いていたが、前走でしっかりとゲートを決めてきたのは大きな進歩だ。ただ、その後のポジション取りでは徐々に位置を下げてしまい、最終的には届くかどうか微妙な位置からの競馬となってしまった。前半で小出しに脚を使わされたこともあり、決して理想的な形とは言えなかった。

それでも直線では一瞬鋭い脚を使っており、「一瞬の切れ味」はこの馬の武器と言えよう。このタイプは直線が長く持続力勝負になりやすい東京や京都では力を発揮しにくく、これまでは条件的に分が悪かった。

しかし今回の舞台となる中山は、Bコース替わりによって時計が出やすい馬場状態に変化しており、スピードと瞬発力の両方が問われる展開になりやすい。そうした条件であれば、コートアリシアンの持ち味が最大限に活かされる可能性があり、再評価すべき1頭であることは間違いない。