【りんどう賞考察】復帰後の松田騎手に好機到来

謹慎処分が解けて復帰している松田大作騎手。かつてのお手馬セイウンコウセイもG1馬まで登りつめましたが、乗り替わり後に結果を出してしまった以上おそらく戻ってくることはないだろうことを考えると、新たな有力馬を手にするためにも、厩舎やオーナーなど信頼関係を改めて築いていかなければなりません。栗東にはルメール騎手、デムーロ騎手など勝ち星を多く上げるジョッキーもいるため長期離脱の理由も理由だけに居場所のなくなる危機感もおそらく持っていることでしょう。

そんな松田騎手の今後にとって非常に重要になりそうな騎乗依頼が舞い込んできました。レースこそ2歳500万下の特別戦、日曜京都9レースのりんどう賞ですが、栗東ではなく美浦・斎藤誠厩舎のブラックタイド産駒マドモアゼルで出走予定となります。

デビュー戦は2着惜敗となりましたが、続く前走で未勝利を脱出したての馬です。2走ともに戸崎騎手で出走していたことから厩舎の期待値の高さも伺えます。また、今回登録は10頭ということで、騎手はかなり選べたはずですが、敢えて松田騎手を選択したという点に個人的には熱いものを感じました。

腕前には定評もあるため、もちろん実力を買っての依頼ではあるでしょうが、それ以上に「がんばれよ」という気持ちも入った騎乗依頼ではないかと感じます。相手関係でいえばアリアやレッドシャーロット、スズカフェラリーと、500万下なら好勝負しそうなメンバーが揃いましたが、ここで勝てれば今後の継続騎乗、また栗東だけでなく美浦の厩舎へのアピールにもつながってくるでしょう。

同レースには過去5年でただ1頭アズールムーンしか出走していませんが、見事優勝を果たしています。そしてアズールムーンを管理しているのもまた斎藤誠調教師です。あまりに分母が少ないためデータと言うには憚られますが験担ぎには持って来いでしょう。もちろん数の少ないデータなのであっさり覆る可能性のほうが高いですが、応援してみたいコンビです。