94年のオークス馬、チョウカイキャロルが亡くなる

1994年のオークスを制したチョウカイキャロルが12日、肺炎のため亡くなったことが明らかになった。同日、JRAが公式ホームページで発表した。28歳だった。

チョウカイキャロルは1994年1月に阪神でデビューし、デビュー戦を快勝。3戦目で重賞初挑戦となるフラワーCで3着に善戦すると、続く忘れな草賞を制してオークスに出走。小島貞博騎手とのコンビで挑み、好位から抜け出す競馬で見事G1初制覇を達成。

同年秋のエリザベス女王杯ではヒシアマゾンとゴール前で激しい叩き合いを演じ、ほぼ同時にゴール板を駆け抜けた。長い写真判定の末、3センチ差の2着という決着となったが、名牝ヒシアマゾンとの激しい叩き合いは今なお語り継がれる名勝負となった。

翌年1995年の中京記念を制し、京阪杯でも2着と中距離路線で活躍したが、同年の宝塚記念後(12着)に、真菌性喉のう炎という病気を発症していることが判明し休養したが、そのまま引退となった。

引退後は、北海道の浦河郡浦河町にある谷川牧場で15歳まで繁殖馬として活動し、その後も同牧場で余生を送っていた。チョウカイキャロルは父ブライアンズタイム、母ウィットワタースランド、母父Mr. Prospectorという血統。通算成績は12戦4勝。うち重賞は2勝。

エリザベス女王杯で激戦を繰り広げたライバルのヒシアマゾンは今年4月に老衰で亡くなっており、チョウカイキャロルもライバルのあとを追うようにこの世を去った。チョウカイキャロル号のご冥福をお祈りします。