【大阪杯2025予想】連覇狙うベラジオオペラ、勝敗のカギを握るのは逃げ馬候補デシエルト
昨年の覇者であり、連覇を狙って大阪杯に参戦するベラジオオペラ。昨年は番手を追走し、1000m通過は60.2秒とそこまで速くないペースで進めた。直線では後方からの差し馬勢の猛追を受けながらも、2頭との接戦を制し、見事な勝利を収めた。
スプリングS・1着、チャレンジC・1着、京都記念・2着、宝塚記念・3着と中距離重賞戦線で安定した成績を残しており、折り合いに不安がなく自在性が高いのが強みだ。さらに、2200m以上の長距離戦にも対応できる堅実なタイプで、どんな展開でも崩れにくいのが特徴である。
前走の有馬記念では、スローペースを番手で追走したものの、直線の追い比べでは伸びきれず4着に敗れた。トリッキーな中山コースで初の2500m戦だったが、0秒3差の4着は十分に評価できる内容だった。今回は昨年勝利した阪神芝2000mに戻ることで、より本来のパフォーマンスを発揮できる可能性が高い。
ただ、G1での勝ち切る決め手にはやや不安もあり、相手関係や展開の助けも必要となってきそうだ。昨年はスローペースを番手で進める理想的な展開となったことも勝因の一つであり、タイプ的にはスローの方が力を発揮しやすい印象がある。大阪杯の阪神芝2000mは、スタート直後に急坂があるためペースは上がりにくく、瞬発力と持続力の両方が求められるコース。ベラジオオペラの先行力と粘り強い脚質は、この条件にマッチしていると言えるだろう。
今回のレースでは、逃げ馬候補のデシエルトがどのようなペースを作るかがカギとなる。ある程度ペースが流れる可能性もあるが、前で無理についていけばスタミナを消耗し、終盤で潰れるリスクもある。ベラジオオペラをはじめ、ホウオウビスケッツなどの先行馬がどのようなレース運びをするかもポイントとなる。
やや早めに動いて前を捉え、押し切る競馬ができれば、先行勢の中ではロングスパートが可能なベラジオオペラが優勢と見ていい。昨年と同じく好位から抜け出す展開になれば、連覇の可能性も十分にある。実績と適性を考慮すれば、今回も有力視すべき一頭だ。