【ヴィクトリアマイル2025予想】ボンドガール東京替わりプラスも「雨予報」で馬場はどうなる?

阪神牝馬Sで5着に敗れたボンドガールが、ここで巻き返しを狙う。

デビュー戦で鮮やかな勝利を挙げて以降、勝ち星こそないが、重賞で2着5回、G1秋華賞でも2着と好走しており、その実力はすでに重賞級と断言できる。着実に力を見せてきた堅実派であり、実績では出走メンバー中でも上位の存在だ。

前走の阪神牝馬Sでは1番人気に推されながら、痛恨の出遅れから後方追走。内が有利な馬場状態のなか、大外を回るロスも響き、勝ち馬から0秒2差の5着に終わった。不完全燃焼の内容だったが、それでも上がり最速をマークしており、地力の高さを改めて示した一戦だった。

今回の舞台は東京芝1600m。2走前の東京新聞杯では牡馬の強豪相手にタイム差なしの2着と健闘しており、コース適性の高さは明らかだ。アルジーヌやタガノエルピーダといった実力馬との接戦は評価に値し、牝馬同士のここでは実績面で頭一つ抜けている。

この馬に関して最大の不安材料として挙げられるのは“馬場”だろう。昨年の紫苑Sでは開幕週で前有利の中、後方からメンバー最速タイの上がり3F33秒0をマークして3着に追い上げたように、高速馬場への高い対応力を見せている。今の高速状態の東京はむしろ好都合となるが、今週土日は雨予報。高速馬場でやりたいボンドガールにとっては少々やっかいだ。当日の天候と馬場状態を見極め、タフ過ぎるようなら割引く必要もありそうだ。

いずれにせよ、叩き3戦目となる今回は状態面でも上積みが見込め、仕上がりは万全。引き続き差し脚を生かす形にはなるが、東京の長い直線なら鋭い末脚が最大限に発揮されるはずだ。メンバー中でも能力・実績ともに最上位。そこまで馬場が荒れないようなら、ここは人気でも逆らえない本命視が妥当だ。