【東京ダービー2025予想】カナルビーグル✕吉村誠之助、若武者と快速馬の名コンビに期待
11日は大井競馬場で「東京ダービー」が開催。
昨年からダートグレード競走として施行され、その昨年は1~3着馬がいずれもJRA所属馬で決まった。それまでは全て地方馬が勝ってきたレースで中央勢は参加自体が少なかったが、今後はJRA勢の躍進が加速する可能性が高い。
今年はアメージング、ナチュラルライズ、カナルビーグル、クレーキングの4頭が参戦。中でも注目したいのは前走のユニコーンSを快勝したカナルビーグルだ。
やはり注目したいのはグレード競走として施行された昨年のレースで、ユニコーンSの1・2着馬がそのまま1着・2着で決まっている。今年もユニコーンSの上位組に注視したいところで、今年はユニコーンS・1着のカナルビーグル、2着のクレーキングの2頭が該当。勝ち馬のカナルビーグルはその勝ちっぷりからも有力視したい1頭だ。
鞍上の吉村誠之助騎手は2年目の若手ながら重賞2勝の実績を持ち、先日の安田記念では9番人気のガイアフォースを2着に導くなど、その騎乗センスは群を抜いている。ユニコーンSで見せた、咄嗟の判断で内を突いたレース運びはベテラン顔負けの好騎乗だった。信頼に足る若手騎手のひとりと言える。
懸念材料は初の大井コース。これまで京都と阪神しか経験がなく、地方のダートへの対応力が試される。一方、大井で京浜盃・羽田盃を圧勝しているナチュラルライズは、コース適性と実績の両面で優位に映る。ただし、もたれる癖や初の2000m戦という不安要素も抱えており、盤石とは言い切れない。
一方のカナルビーグルも「輸送」「大井の馬場」「ナイター競馬」といった新たな課題があるが、広々とした大井コースはこの馬にとって追い風となるはずだ。さらに、東京は水曜日まで雨が続く予報となっており、馬場が高速化すれば、この馬の切れ味がより生きてくるだろう。
JRA勢の勢いを象徴する存在として、カナルビーグルがこの一戦でどのような走りを見せるかに注目したい。