【関屋記念2022予想】イルーシヴパンサー、前走の敗因は“ペース”と“騎手”?乗り替わりはプラスか

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新潟競馬の日曜メインは真夏の名物マイル重賞「関屋記念」が開催。サマーマイル第3戦ということでシリーズの行方を占う意味でも注目度の高い一戦だ。

今年人気を集めそうなのは、昨年6月から破竹の4連勝でG3東京新聞杯を制したイルーシヴパンサーだろう。勢いそのままに挑んだ前走の安田記念は1番人気で8着と期待を裏切る結果となってしまったが、スローペースで後方すぎる位置取りと競馬が噛み合わず、力負けではないと見るファンも多いはず。

今回はローカルG3で直線の長い平坦コースと条件は好転するが、改めて前走の敗因に迫る必要はある。まず一番大きな敗因として挙げられるのは“ペース”だろう。前後4F46秒7―45秒6は同日の古馬1勝クラスよりも遅い流れで、明らかなスローペースだった。

このペースでは致し方ないと見るのは当然だが、直線一気の楽な競馬でG1を勝とうという鞍上の甘い姿勢に憤りを感じたファンも少なくないだろう。

東京の馬場は土曜から前残りが激しく、ポジション取りは重要なファクターという認識はあったはず。当日は4枠8番と好枠も引け、お膳立ては整っていた。しかし、レースではスローペースにも関わらず終始後ろの位置で動きはなく、勝負どころでもスムーズさ欠き、直線はチグハグな競馬で脚を余しての8着と、散々たる内容であった。

脚質的に共通点のあるサリオスに騎乗していたレーン騎手は、終始中団前の位置取りで最後脚を伸ばしての3着と好騎乗を魅せていたところを見ると、騎手の腕の差もあったと言われても仕方がない。

今回は主戦の田辺騎手から岩田望来騎手へと乗り替わりとなるが、今春のマイルCSでは田辺騎手とロータスランドのコンビで12着後、続く京都牝馬Sでは岩田望来騎手へ乗り代わって重賞勝利を果たしたケースなども記憶に新しい。今回もこの乗り替わりはプラスと見て、改めて巻き返しに期待したい。