【フローラS2025予想】エストゥペンダ、東京なら持ち前の末脚生きる

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東京競馬の日曜メインレースでは、オークスへの登竜門となるトライアル「フローラステークス」が行われる。注目の主役は、サートゥルナーリア産駒の期待馬・エストゥペンダだ。1月のフェアリーステークス、2月のクイーンカップでともに3着に好走し、重賞で安定した実力を証明している。昨年6月のデビューから5戦すべてで掲示板を確保しており、競走馬としての安定感と堅実さは際立っている。

前走のクイーンカップでは、後に桜花賞を制したエンブロイダリーに敗れたが、上がり3ハロンはメンバー中最速。非凡な末脚を披露し、ポテンシャルの高さを改めて示した。これまで出走した5戦はすべて1600メートル戦で、今回が初の2000メートルとなる。だが、前走では外を回る距離ロスがありながらも最後まで脚色が鈍らず伸び続けており、距離延長はむしろプラスに働く可能性が高い。

特筆すべきは、デビュー2戦目から4戦連続で上がり最速を記録している点だ。父サートゥルナーリア譲りの瞬発力は確かな武器であり、東京の長い直線はまさにその持ち味を最大限に活かせる舞台である。スタートからの追走にややズブさを見せるが、スローでの折り合いには難がなく、脚を溜めて直線勝負に持ち込めれば勝機は十分にある。

ただし、今開催は開幕週で、前残りの展開が予想される。極端に後方からの競馬では届かないケースもあるため、ある程度の位置を取る意識が求められる。先行力と末脚をバランス良く発揮できれば、トライアル突破も現実的だ。精神面の成長も感じられ、調教内容も充実。ここを勝ち切れば、本番のオークスでも堂々と主役を張れる存在となる。注目の一戦であり、期待は大きい。