【天皇賞春2016予想】長距離適性が気になる馬4頭

春の長距離王座決定戦もいよいよ来週末に迫ってきました。第153回天皇賞・春(5月1日、京都・芝3200m)の登録馬が17日、JRAから発表されました。フルゲート18頭で、現時点ではマドリードカフェが除外対象となっております。先週の皐月賞も豪華な顔ぶれでしたが、こちらも負けないくらいに豪華なメンバーが揃いました。長距離適性が重要視される一戦ということで長距離適性のありそうな4頭の馬を以下にピックアップしました。

キタサンブラック(牡4)

昨年の菊花賞馬であるキタサンブラックは、前走から武豊騎手とコンビで大阪杯(4月3日、阪神・芝2000m)に出走し、2着に健闘しております。向いている距離は中距離なのか長距離なのか？なかなか適性が読みにくい馬ですが菊花賞馬ということで人気は集めそうですね。当たりの柔らかい武豊騎手と、折り合いがつけやすいお利口なキタサンブラックとのコンビは前走の大阪杯を見る限りでは相性はよさそうなので、天皇賞・春でも十分勝ち負けするでしょう。

ゴールドアクター(牡5)

昨年の有馬記念を制したゴールドアクターは、今年の始動戦の日経賞(3月26日、中山・芝2500m)でも抜群の手応えで直線を駆け抜け勝利しました。現在重賞を3連勝、条件戦も含めると5連勝中と向かうところ敵なしな状態です。天皇賞・春でも引き続き主戦騎手である吉田隼人騎手が手綱を握ることとなりますが、騎手としても今の良い流れを止めたくはないところでしょう。2014年の菊花賞では3着に健闘しているので長距離適性も高そうな一頭です。

シュヴァルグラン(牡4)

今年早くも3走目と元気なシュヴァルグランはG1初挑戦となります。6戦連続連対と安定感も抜群で、前走の阪神大賞典(3月20日、阪神・芝3000m)では長くいい脚を使って3000mの距離に対応し、G2レースを初勝利しました。天皇賞・春では斤量が3kg増でメンバーの格も上がりますが、レベルアップした舞台でどこまでやれるかが鍵となりそうです。前走が完璧な競馬だっただけに本番も期待は高まりそうです。

トーホウジャッカル(牡5)

シュヴァルグランと同じく前走阪神大賞典に出走したトーホウジャッカルも2014年の菊花賞馬ということで侮れない存在です。とは言え阪神大賞典では7着と惨敗、さらに前走手綱を握っていたM.デムーロ騎手は皐月賞での斜行で5月1日まで騎乗停止となり、天皇賞・春は騎乗ができずといった状況です。2走前まで主戦騎手であった酒井学騎手へと戻るのかどうかが気になります。前走の負け方や騎手の乗り替わり続きで評価は少々上げずらいですが、巻き返しに期待したいところですね。

昨年と一昨年の菊花賞馬に有馬記念の勝馬とG1らしいレースで、他にも3000m以上のレースを6戦(0-3-1-2)もしている長距離巧者のファタルモルガーナや、京都の成績(1-1-3-1)が安定している阪神大賞典3着馬のアドマイヤデウスなどもおり、春のG1シーズンも大いに盛り上がってきたという感じです。春の長距離王者に輝くのは一体誰なのか？楽しみが尽きないですね。