【安田記念2025予想】2年連続4着の雪辱なるか?ガイアフォース、三度目の正直へ
日曜の東京メインは春のマイル王決定戦「安田記念」が行われる。今年はフルゲート18頭が揃い白熱した力勝負となりそうだ。
注目したいのはキタサンブラック産駒の6歳牡馬・ガイアフォース。3歳時にはセントライト記念を制し、続く菊花賞では1番人気に支持された実力馬だ。古馬になって以降は、芝・ダート問わず、主にマイルから2000mを主戦場にしている。セントライト記念以降は重賞勝ちこそないものの、昨年のフェブラリーSで2着に好走し、安田記念でも2年連続で4着に入るなど、G1の舞台で安定した実績を残してきた。
今回は3年連続となる安田記念挑戦。過去2年の着差は0秒2、0秒3とごくわずかで、いずれもあと一歩の惜敗だった。今回こそ「三度目の正直」で、その壁を突き破る可能性は十分ある。
その根拠の一つが、抜群の調教内容だ。1週前追い切りでは坂路で4ハロン51秒9をマークし、ラスト1ハロンも11秒5と鋭い伸び脚を見せている。中山競馬場のように急坂のあるコースで勝ち星があり、東京の長い直線でも好走していることから、坂のあるコースへの適性は高い。今回の調整過程を見る限り、むしろ調子は過去2年より上と見ていいだろう。
さらに、今年は差し・追い込み型の馬が多く、前々で運べるガイアフォースにとっては展開面でもプラスとなる。
注目すべきは鞍上の吉村誠之助騎手だ。デビュー2年目ながらすでに重賞を2勝し、全国リーディングでも17位と急成長を見せている。父は兵庫競馬で活躍する吉村智洋騎手。兵庫競馬出身といえば、岩田康誠騎手の息子である岩田望来騎手が、今年全国リーディング4位につけ、昨年の阪神JFでG1初制覇を飾るなど好調だ。その流れに吉村騎手が続く形で、G1初制覇を果たせば、地方競馬の存在感をさらに高める象徴的な勝利となるだろう。
安田記念であと一歩届かなかった2年間を経て、調教、展開、そして新たなパートナーを味方に、ガイアフォースが遂にG1の頂点へと駆け上がる。その瞬間を期待して見届けたい。