【函館記念2025予想】再起をかける津軽の星・ハヤテノフクノスケ、重賞獲りの好機

前走の天皇賞・春で11着に敗れたハヤテノフクノスケが、次なる舞台・函館記念で巻き返しを狙う。ウインバリアシオン産駒というだけでなく、青森県産馬としても注目を集める本馬は、昨年の菊花賞、そして今年の天皇賞・春と、クラシックおよび古馬中長距離G1に果敢に挑んできた。ともに掲示板外に沈んだものの、年明けからは確実な成長を見せており、今後の飛躍を期待させる存在だ。
特にインパクトを残したのが、芝3000mで行われた阪神リニューアル記念での圧勝劇だった。開幕週の馬場を活かした先行策からスピードで押し切り、着差以上に強い内容で2勝クラスを突破。続く3勝クラスも危なげなく連勝し、ステイヤーとしての地力とスピードを証明した。これらの実績を引っ提げて臨んだ天皇賞ではさすがに相手が一枚上だったが、重賞戦線で戦う下地は整っている。
今回の函館記念は初の函館コースとなるが、昨夏の札幌では1着・4着・2着と安定した成績を残しており、洋芝適性にも不安はない。スピードとスタミナを兼ね備えたタイプで、良馬場が続く函館の馬場ともマッチする可能性は高い。加えて、G1級の実績馬が不在の今回は、勢いのある上がり馬が台頭する展開も十分想定される。
ハンデも56キロと手ごろに収まった。さらに鞍上には横山武史騎手を迎え、新コンビでの挑戦となる点にも注目が集まる。青森県産馬としては、2017年のダイヤモンドSを制したミライヘノツバサ以来となるJRA重賞制覇の期待が懸かる。
ハヤテノフクノスケが故郷・津軽海峡の向こうに吉報を届けることができるか。注目の一戦で、再びその名を競馬ファンに強く印象づけたいところだ。