【アンタレスS予想2025】戸崎騎手の離脱は吉か凶か?ミッキーファイト乗り替わりに広がる波紋
阪神競馬の土曜メインレースは、ダート中距離路線の今後を占う重要な一戦、G3「アンタレスステークス」。注目すべきは、ドレフォン産駒の期待馬・ミッキーファイトだ。
これまでの戦績は7戦【4-1-2-0】と全て馬券圏内に入る安定ぶり。うち5戦が重賞で、ジャパンダートクラシック2着、フェブラリーステークス3着と、G1の舞台でも実力を発揮してきた。今後のダート界を担う素質馬として、頭角を現している存在だ。
特に前走・フェブラリーステークスの内容は秀逸だった。レースラップは12.2-11.1-11.7-12.2-12.2-12.2-11.7-12.2。上げ下げのないラップ構成を、中団から追走。道中は内に入れられるスペースがなかく余計に外を回らされながらも、完璧なコース取りで抜けてきた4着馬のペプチドナイルをねじ伏せたのは立派。運一つで勝ちも見えた中身の濃いレースであったと言えよう。
今回も好メンバーが揃うが、強敵と目されるヤマニンウルスには名古屋大賞典で先着済み。さらにジャパンダートクラシックで世界的良血フォーエバーヤングに食らいついた内容からも、現メンバーで脅威となる存在は見当たらない。
懸念点は鞍上の乗り替わりだ。これまで手綱を握ってきた戸崎圭太騎手が今回はオメガギネスに騎乗し、代わってルメール騎手が騎乗予定。実際ミッキーファイトとのコンビ相性は悪くなく、戸崎騎手のお手馬として安定した成績を残せていた。逆にルメール騎手は今春の重賞戦線では人気馬を尽く人気以下の順位に沈めており、やや不調気味。この不可解な乗り替わりに不満を持って割引くファンも少なくなさそうだ。
それでも、ミッキーファイトは中央・地方、右回り・左回り、良馬場・重馬場と条件を問わず安定した走りを見せてきた万能型。さらに脚質にも幅があり、どんな展開にも対応できる強みがある。ルメール騎手との新コンビがプラスに働けば、ここは勝ち負け必至の一戦となる。