モレイラ騎手、今年は受験見送り。2,3年後の再チャレンジへ向けて

昨年10月に通年免許の取得を目指してJRAの騎手免許1次試験を受験し、不合格となったJ.モレイラ騎手が、今年は受験を見送ることを示唆した。26日、香港の地元ニュースメディア「HKRACING」が報じた。

香港にて日本の取材を受けたモレイラ騎手は「厩舎との契約は6月9日で期限が切れますが、香港に留まり、乗り続ける予定です。今年はJRAライセンス取得の試験に挑戦しようとは思っておりません。」と答えた。

試験不合格後、現在モレイラ騎手は香港に戻って騎乗しており、香港競馬のシーズンが終了する7月14日までは所属しているJ.サイズ師の専属として騎乗する予定となっている。

ただ、モレイラ騎手は昨年11月にも、香港の地元紙に「来年は日本の試験を受けるつもりはない」と語ったものの、「2,3年後のことは分からない。5年のうちには(日本に)行っているかもしれない」と将来の再受験には含みを持たせていた。あくまで今年は受験しないということで、昨年のコメント通りなら数年以内に再度受験する可能性は高い。

JRA騎手免許の1次試験は(学科・筆記)、2014年から「英語による受験も可」と明記され、外国人の通年騎乗への道が整備された。日本の競馬関係法規などを英語で問う筆記試験が主であるが、モレイラ騎手は受験後に「出題量が多くて、時間配分が難しかった。最後は少し手付かずのまま残してしまった問題もある」と苦戦したことを明かしている。2次試験に進めば今後は日本語による口頭試問があるため、現在は再チャレンジへ向けて試験の勉強および日本語の勉強に本腰を入れているのかもしれない。

いずれにせよ、香港でも圧倒的な実績を誇り「雷神」の異名を持つ世界的名手なだけに、JRAへ来ることになれば日本の競馬界へ大きな影響を及ぼすことになるだろう。再チャレンジを応援したい。