【京浜盃2025予想】実力上位ナチュラルライズ、折り合い不安を払拭できるか?

ダート三冠競走の一冠目「羽田盃」への重要なステップレースとなる「京浜盃」。今年も素質豊かな3歳馬が揃った中で、特に注目すべきは全日本2歳優駿4着から巻き返しを狙うナチュラルライズだ。
前走では出遅れに加え、掛かり気味の走りが響いた。小回りの4コーナーコースに対応しきれず、緩急の激しい展開で脚を削られる苦しい内容だった。それでも直線では懸命に追い上げて4着を確保。右手前で走るタイプであり、左回りよりも右回りの方がスムーズに走れている印象が強い。新馬戦で圧勝した右回り1700mに戻る今回は、好条件が揃ったといえる。初の大井コースになるが、長い直線のある外回りコースなら力を発揮しやすいはずだ。
最大の課題は折り合いだ。前走では首が縦に大きく動くほど掛かってしまい、制御が難しい場面が目立った。距離延長となる今回、さらに折り合いをつけられるかが鍵を握る。右回り替わりだけでこの課題が解消されるとは限らず、過信は禁物。横山武史騎手の手腕が試される場面だ。
21日の最終追い切りでは美浦ウッドチップコースで5F65.0-4F49.2-3F35.7-1F11.6をマーク。若さを見せつつも、力強い動きを披露した。まだ制御しきれていない面も残るが、早めに厩舎へ戻して入念に仕上げ直されている。条件好転が重なれば、前走以上のパフォーマンスが期待できるだろう。
カトレアSでは、馬場差を考慮しても2歳戦として優秀な時計を記録しており、能力の高さは証明済み。実力世代トップクラスであることは間違いない。今回こそ、豪快に突き抜けて重賞初制覇を飾る可能性を秘めた一頭として注目したい。