【東京ダービー2025予想】大井の“エース”ナイトオブファイア、2000mなら逆転可能

地方勢の中で最も注目される存在が、羽田盃で2着に好走したナイトオブファイアだ。スタートからリズム良く先団の後ろにつけ、道中は内目からじわじわと進出。勝負所では勝ち馬ナチュラルライズの直後を通る理想的なコース取りを披露した。直線でもしっかりと加速し、最終的には1秒0差の2着と見せ場たっぷりの内容だった。
2走前の京浜盃ではナチュラルライズに1秒9差の3着に敗れたが、前走でその差を0.9秒詰めているのは確かな前進と言える。勝ち馬のナチュラルライズがあまりにも強く、どうしても影が薄く映りがちだが、ナイトオブファイア自身は一戦ごとに着実な成長を遂げており、その進化ぶりは注目に値する。
さらに、2000mという距離に対する適性も申し分ない。大井2000mのオープン戦では、東京プリンセス賞の勝ち馬ベルグラシアスに6馬身差をつけて圧勝しており、むしろこの距離がベストではないかとさえ思わせる内容だった。距離延長が不安視されることはなく、舞台設定においても好条件が整っている。
南関東所属馬としては馬場状態や相手関係を考慮しても高いパフォーマンスを発揮しており、大井を代表するエースとしての存在感は十分。羽田盃で見せた末脚がダービー本番でさらに鋭さを増すようであれば、ナチュラルライズとの差を一気に詰める可能性は大いにある。
地方の大将格として中央勢に立ち向かうナイトオブファイア。その名の通り、熱い炎のような走りで地方ファンの期待に応えてもらいたい。