【ヴィクトリアマイル2019予想】ノームコア、東京コース替わりはプラスか

春の牝馬マイルチャンピオンを決める「ヴィクトリアマイル」がいよいよ開催されます。今年は4頭のG1馬に加え、8頭の重賞ウイナーが参戦。重賞で馬券圏内に入った馬まで入れると18頭中16頭もの馬が重賞戦線で活躍しているというハイレベルなメンバーが揃いました。

人気はアーモンドアイ世代の実力馬ラッキーライラックや、古馬の牡馬相手でも上位にきているアエロリット、阪神牝馬Sの勝ち馬ミッキーチャームなどが人気の中心となりそうです。

そんな中で今回注目しているのは4歳牝馬のノームコアです。昨年の紫苑Sで重賞制覇を果たし、続くエリザベス女王杯では2番人気に推されますが、5着に敗れます。2走前の愛知杯では1番人気で2着に惜敗、前走の中山牝馬Sでも1番人気ながら7着に敗れ、立て続けに期待を裏切っているだけに今回は人気が落ちそうですが、東京競馬場に替わるのはプラスと見てここは好走に期待したいと思います。

注目しているのは東京コース適性が見込める血統だという点です。半妹には今年の3歳牝馬クラシック路線で中心を担っているクロノジェネシスがおり、同馬の東京競馬場の成績は2戦2勝でいずれもかなり強い内容の競馬で勝っております。来週のオークスでも有力馬の一角として人気を集めることは間違いないでしょう。

ノームコア自身の東京競馬場の成績は、フローラS・3着の1戦のみ。2番手に付けていき積極的に先行し、長い直線に入ったところで先頭に立つ横綱競馬をしますが、2頭に差される惜しいレースでした。ただ、大外枠から積極的に前へ出していき、2番手につける競馬で直線でも踏ん張り、内容的には一番強い競馬をしたと言っても過言ではない走りっぷりでした。

父はハービンジャーで、母はクロノロジスト、母父クロフネという血統です。ハービンジャー産駒にはディアドラ、モズカッチャン、ブラストワンピースなど東京コースを走れる血統も少なくはないですが、あまり東京巧者の産駒というイメージはありません。ただ、母父は東京の芝重賞を2勝しているクロフネですから、魅力を感じる血統ではあります。

さらに今回、ノームコアにはオーストラリアから今年初めて短期免許で来日したD.レーン騎手が騎乗します。今回が初来日ということで先月末から騎乗しておりますが、すでに6勝を挙げており、重賞も新潟大賞典を7番人気の人気薄で勝利し、中央重賞初勝利を早々に達成するなど好成績を挙げております。6勝中5勝は東京でのものですし、広いコースの東京はオーストラリアの騎手にとってもレースがしやすいのかもしれませんね。この勢いでG1初勝利も制覇してしまうのでは、という期待も出てきました。

ということで今年のヴィクトリアマイルは、東京コースの適性が見込め、勢いに乗るD.レーン騎手とコンビを組むノームコアに注目したいと思います。