【弥生賞2025予想】人気の盲点になりそうな1戦1勝馬のレディネス、格上挑戦でもチャンス十分だ

1戦1勝のレディネスが、格上挑戦で金星を狙う。キャリアの浅さやメンバーの強化を考えると、他馬に比べて不安材料も多いが、新馬戦の内容は優秀で、追い切りの動きからも好調がうかがえる。
新馬戦では、1000m通過61秒のスローペースの中、中団でレースを進めた。4コーナーでは10番手と後方だったが、直線で外に持ち出されると、上がり最速の33秒7を記録し、2着馬に0秒5差をつけての圧勝。届きそうにない位置から一気に差し切ったその加速力は目を見張るものがあり、ラスト2Fは他馬より0秒5速かった。レース後、昆調教師も「ランクが違う」と絶賛しており、そのポテンシャルの高さがうかがえる。
デビューまで時間を要したものの、5日の最終追い切りでは栗東CWコースで6F81秒5、ラスト1F11秒1の好時計をマーク。併せ馬では僚馬を3馬身突き放して先着し、タフな馬場の中でも活気あふれる走りを披露した。コーナーリングのスムーズさ、軽い促しへの反応の良さ、ストライドの伸びなど、1戦を使われたことで明らかに走りの質が向上している。
また、調教では道中の折り合いもスムーズで、仕掛けどころでの反応も鋭く、心身ともに充実している印象を受ける。特に直線での伸び脚は目を見張るものがあり、瞬発力勝負となった場合には一気に台頭する可能性が高い。レース経験は浅いが、センスの高さと瞬時の加速力を武器に、格上相手でも十分に戦えるだけの素質を備えている。
体質の弱さやキャリアの浅さから人気はそこまで集まらない可能性があるが、逆にそれが妙味を生む要素となる。同馬の素質を高く評価するファンにとっては、絶好の狙い目といえるだろう。
まだ1戦しかしていないが、新馬戦の内容や追い切りの動き、そして上昇度を考えれば、人気以上のパフォーマンスを発揮できるはずだ。格上挑戦とはいえ、持ち味を存分に発揮できれば、一発があっても不思議ではない。激走に期待したい。