【府中牝馬S予想2025】セキトバイースト、勢いと実績は上位、課題は東京適性のみ?

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京都1800mのリステッド・都大路ステークスを快勝して勢いがついたセキトバイースト。

中山牝馬S・12着、福島牝馬S・10着と大敗続きだったが、牡馬相手のリステッド競走に挑んだ前走が3馬身半差をつける完勝で、8番人気の低評価を覆す勝利を挙げた。メンバーレベルがそこまでだったということもあるが、前目から競馬を進めて直線で早めに抜け出し、2着以下を0秒5突き放しての完勝は多角評価できる内容だった。
 
過去の好走馬は牝馬限定戦で戦ってきた馬よりも牡馬混合戦でも結果を残した馬の好走が多く、セキトバイーストの前走の勝ちっぷりはこれに合致。初コンビを組んだ浜中騎手もレース後に「牡馬相手のオープンで強い勝ち方をしてくれたので、牝馬同士の重賞なら」と勝ち負けを意識するコメントも残しており、期待度も高い。重賞は未勝利ではあるが、チューリップ賞・2着、ローズS・3着と実績も世代トップ。ここで悲願の重賞初V達成は十分にありえるだろう。

今年の2勝は、好位から主導権を握り、自ら勝ちにいく正攻法の競馬。先行力は上位で、昨年のローズSでは単独逃げでレガレイラやタガノエルピーダといった有力馬相手に先着しており、前目から自分の競馬ができれば崩れることは無いだろう。ただ、速い上がりの使えるタイプではないので、レースの展開や馬場などはしっかりと見極めたいところだ。 

タフ馬場もこなせることは前走で証明してくれており、渋っても問題なし。良馬場なら良馬場で先行力が生きてくるので、いずれにせよ条件は良い。今回は2023年11月の赤松賞・5着以来の東京競馬場と久々の舞台だが、勢いと実績は上位なだけに、あっさり克服してもおかしくない。今後への期待も含めて目が離せない1頭だ。