【さきたま杯2025予想】かしわ記念連覇で完全復活したシャマル!4度目の正直なるか?

25日、浦和競馬場のダート1400mで行われるJpn1「さきたま杯」は、短距離ダート路線の上半期を締めくくる注目の一戦となる。

今年の主役は、かしわ記念を2連覇し、重賞8勝を誇る実力馬シャマルだ。さきたま杯にはこれまで3回出走しており、3着2回、競走中止1回と惜しい競馬が続いているが、4度目の今回は悲願達成の大きなチャンスといえる。

2走前の黒船賞では、自身の得意とする高知ダート1300mで抜群の内容を披露した。内枠からスムーズに先手を奪うと、道中は楽にレースを運び、残り600mで一気にスパート。トップハンデの59キロを背負いながらも2着に4馬身差をつける完勝劇を演じた。前走のかしわ記念でも、好スタートから2番手を確保し、直線では逃げ馬を交わして先頭に立つと、猛追してきたコスタノヴァを封じて優勝。相手に不利があったとはいえ、自身も最後までしぶとく脚を使っており、年齢を感じさせない競馬で堂々の連覇を果たした。

一時は調子を崩し、今年初戦のかきつばた記念は4着、昨年のJBCスプリントでも7着と結果を出せない時期があった。しかし近2戦でのパフォーマンスは復調を証明するもので、地力の高さが際立つ内容だった。ダート短距離戦で求められる先行力と粘り強さを兼ね備え、さらに脚抜きの良い馬場になれば信頼度はさらに増す。

さきたま杯では勝ち切れていないが、安定して上位を争っており、コース適性の高さは証明済みだ。川須騎手とのコンビ継続も心強く、近走の好調ぶりを考えれば今回は戴冠のチャンスと見ていい。展開に応じて柔軟に動ける器用さもあり、悲願のタイトル獲得に向け視界は良好だ。シャマルが4度目の挑戦で念願のさきたま杯制覇を果たすか、目が離せない。