【中山牝馬S予想2025】シランケド“位置取り”がカギ

魚沼Sを快勝してオープン入りを果たして駒を進めてきたシランケド。
前走はスタートで出遅れて最後方で構えるかたちとなり、1000m通過63秒のスローペースながらリズム良く追走。直線は外ラチに近い大外からメンバー上がり最速33秒0の脚で追い込んで快勝した。
近走は先行策で結果を出してきた同馬だったが、前走は控える競馬を展開。キャリア全4勝は追い込み・まくりで、自在性の高い脚質が魅力だ。
前走後はエリザベス女王杯に登録していたが、中1️週のローテーションが整わずに回避。さらにその後予定してた中日新聞杯も左後肢ハ行で回避。頓挫続きで思ったようにレースを使えてこれず、臨戦過程に難があるのはネックだ。とは言え、鉄砲実績はあり、1週前追い切りではCWで6F80.5-1F12.2の好時計をマークしており、好調ぶりをアピール。大幅な馬体減やイレ込みなどが見られなければ極端に割り引く必要もないだろう。
前走の2着馬グランドカリナンは白富士S・4着、4着馬のリビアングラスは京都記念で2着に好走しており、戦ってきた相手レベルもそれなりに高い。ただ、今回はメンバーレベルも上がってそう簡単に前も止まらなそで、流石に前走のように大外ぶん回しの末脚だけでは通用しないだろう。舞台も直線の長い前走の新潟から中山替わりとなると、ある程度に前目につけていく必要もある。
中山の2000mならある程度スタートを決めて好位につけてほしいところ。小回り適性の高さもあるのでポジションさえ後ろ過ぎなければ最後は見せ場を作れるはずだ。本質的には東京向きという印象だが、能力は上位なので、やはりポジションが好走のカギを握っていると見る。
近3戦で同馬の手綱を握っているM.デムーロ騎手とのコンビで、悲願の重賞初Vを狙う。