【阪神大賞典2025予想】武豊騎手✕ショウナンラプンタ、新コンビで“善戦マン”脱却なるか?

日経新春杯・2着から参戦するショウナンラプンタ。

重賞馬の中では、G1勝ちの実績を持つブローザホーンがいるものの、近走は苦戦が続いている状況。対してショウナンラプンタは、昨年秋から神戸新聞杯・3着、菊花賞・4着、日経新春杯・2着と着実に結果を積み重ねており、勢いと安定感ではトップクラスと言える。ただし、馬券圏内に入った2レースはいずれも中京2200mでのもの。今回の阪神3000mという舞台替わりがどう影響するかは、依然として不安材料の一つだ。

さらに注目したいのは、デビュー以来手綱を握り続けてきた鮫島克駿騎手から武豊騎手への乗り替わり。この交代は多くのファンを驚かせた。とはいえ、武豊騎手は日経新春杯を過去8回も制した実績を持ち、さらに長距離戦においても経験豊富で抜群の手腕を誇るベテラン。もともと気性面にやや難があり、折り合いのつけ方が鍵となるショウナンラプンタにとって、武豊騎手の巧みなペース配分と馬をリラックスさせる乗り方はプラスに働く可能性も高い。乗り替わりには賛否両論あるだろうが、勝ちきれないタイプの馬だからこそ、名手による新たな一手に期待を寄せるファンも多いはずだ。

鮫島騎手にとっては悔しい乗り替わりだろうが、武豊騎手にとっては絶好のチャンス到来とも言える。ショウナンラプンタはステイヤーとしての素質を持つ反面、前進気勢が強く、トビの大きい走りを見せる馬。東京のような広いコースが合いそうなタイプではあるものの、阪神3000mでも巧みな立ち回りが求められる。決して操縦性の高い馬ではないが、これまでもクセのある馬を数多く手なづけてきた武豊騎手なら、うまく手の内に入れる可能性も十分ある。

さらに注目すべきは、2023年と2024年の阪神大賞典勝ち馬が、いずれもその後「天皇賞・春」を制しているという流れ。ショウナンラプンタがこのレースを制し、G1の大舞台へ駒を進めることができるかどうか、大いに期待したい。新たな相棒を得たショウナンラプンタが、悲願の重賞初制覇を果たすか、そしてさらにその先の大舞台への切符を掴む姿が見られるのか、競馬ファンならずとも目が離せない一戦となるだろう。