【フィリーズレビュー2025予想】ショウナンザナドゥ逆襲へ、1400m&阪神替わりはプラス

クイーンC・9着から巻き返しを狙うはショウナンザナドゥ。デビュー戦からの4戦は【1-1-1-1】と崩れずに来れていたが、前走のクイーンCは初めて掲示板外に敗れた。
馬体重はマイナス6kgで過去最軽量の432kg、さらにイレ込みも目立っており、状態面は明らかに良くなかった。アルテミスS・3着、阪神JF・4着の実績を考えれば地力上位は明白で、状態が整ってさえいれば今回のメンバーなら勝ち負けだろう。
また、これまで全5戦はマイルを使われてきているが、ここへ来て1400mへの距離短縮。スピード能力は高くラップが詰まって上がりがかかるような競馬が脚質的に合いそうで、直線の短い阪神コースで1400mは相性が良いのではないか。左回りよりのパフォーマンスもそこまでという印象なので、右回りの阪神替わりもプラスに働く可能性は高いと見る。
とは言え、体質が弱いところがあるのは事実。キズナ産駒としてはやや小柄で、成長力や完成度で見れば他馬に劣るところがある。今秋は4戦目で、前走から中2週と少々酷な使われて方をしている点は不安材料の一つと言える。デビュー当初は430kg台で、秋初戦のアルテミスSでもほとんど馬体は増えておらず、成長面や上積みがそこまで見込めなかったのは当初から気がかりであった。前走からの間隔を考えるとそこまで大幅な変化は見込めないが、「使ったあとの馬体の戻りが思ったよりも早かった」と管理する松下調教師はデキ落ちはないとコメント。馬格のない馬で今回も輸送減りは課題となるが、調教や当日のパドック、馬体重などをしっかりと見て見極めたい。
ここで権利を取っても本番お釣りが無くなりそうだが、とにかく賞金を加算したい陣営としては何としてもここで勝ちきりたいところ。まずは切符を取るために、ここは高い本気度を持って臨むはずだ。状態面さえ整っていれば、中心視したい。