【目黒記念2025予想】1億超えの素質馬がついに本格化!スティンガーグラス、重賞Vへ視界良好
今週は春の古馬中長距離戦線の締めくくりとなる伝統の一戦「目黒記念」が東京競馬場で行われる。例年スタミナと底力が問われるこのレースに今年も実力馬が顔を揃えた。
昨年の菊花賞3着馬で、前走の大阪ーハンブルクCを制して勢いに乗るアドマイヤテラ。アメリカJCCで2着に入って以降、長距離路線で頭角を現してきたマテンロウレオ。そして2勝クラス、3勝クラスを連勝して勢いそのままに臨むサンライズソレイユ。いずれも今後のG1戦線を見据えるうえで無視できない存在だ。
その中で特に注目したいのが、連勝でオープン入りを果たした素質馬スティンガーグラスである。2021年セレクトセール当歳部門で1億1500万円(税抜)という高額で取引された良血馬で、ようやくその高い素質が開花してきた印象だ。成長はやや遅かったものの、4歳を迎えてからの走りには目を見張るものがある。
キャリアは【4-1-0-2】と安定しており、着外に敗れた2戦もスプリングSの6着とセントライト記念の5着でいずれも重賞。スプリングSは出遅れとスローペースが響き、セントライト記念は内前有利な馬場で外を回る不利があった。敗因は明確で、力負けではなかった。
2走前のグッドラックHでは好スタートから中団外目を追走し、直線は堂々と差し切って快勝。勝ち時計も、同日の有馬記念と0秒4差と非常に優秀だった。続く湾岸Sでは、雪の影響でタフになった馬場を苦にせず快勝。4コーナーで大外を回るロスがありながら、上がり最速で0秒4差の完勝劇。直線ではまだ余裕もあり、潜在能力の高さを存分に示した一戦だった。
今回は重賞で相手も強化されるが、4歳になってからの成長曲線は顕著で、ここが試金石となるのは間違いない。スタミナに富んだ走りと、タフな馬場でも動じないパフォーマンスは、この目黒記念という舞台にうってつけだ。渋った馬場にも対応可能で、展開に左右されにくい点も強み。今の充実ぶりからすれば、ここでの重賞初制覇も現実味を帯びている。今後の長距離路線を占う意味でも、見逃せない一頭だ。