【京都新聞杯2025予想】決め手上位のトッピボーン、勝負駆けの一戦

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“ダービー最終便”に乗るべく、勝負の一戦へと駒を進めてきたのが、前走の1勝クラスを4馬身差で圧勝したトッピボーンである。

未勝利戦は中京芝2000mで3馬身差の完勝。続く阪神芝2000mでの1勝クラスでは、さらに着差を広げて4馬身差の圧勝。内容・着差ともにインパクトのある連勝劇を見せつけた。デビューから3戦すべてで上がり最速をマークしており、前走に至ってはラスト1ハロン11秒3という鋭い加速ラップを、ほとんど流したまま記録している。勝ち時計も同日の古馬3勝クラスを上回っており、パフォーマンスの高さは一目瞭然。今回1ハロンの距離延長となるが、むしろこの馬にとっては好材料と判断していい。

一部では「前走は小頭数でメンバーの質も高くなかった」との声も聞かれるが、それに反証するのが2走前の未勝利戦の内容だ。馬群の間を割って突き抜けた瞬発力は圧巻で、相手関係を凌駕する圧倒的な決め手を示した。同レースで破った馬たちはすぐに次走で勝ち上がっており、レース全体のレベルも高かった。鞭に反応して見せたあの加速力は、間違いなく一線級の素質馬が持つ資質である。

トライアル戦ではない京都新聞杯においては、ダービーへの出走権を得るには“勝つしかない”という条件が突きつけられる。ここで勝利しなければ夢舞台への切符は手に入らない。中2週のローテーションで臨み、勝ってさらにダービー参戦が決まれば再び中2週という過密日程となるが、今の勢いなら十分こなせるはずだ。

トッピボーンの持ち味は、後方でじっくり脚を溜め、直線で一気に突き抜ける瞬発力。軽量でしなやかな馬体から繰り出される末脚は、まさにディープインパクトを彷彿とさせる。デビュー戦からコンビを組む武豊騎手との息も合っており、名手との連携にも信頼がおける。

ここを勝ち抜いてこそ、夢のダービーへ続く道が開ける。レジェンド・武豊騎手とともに、日本ダービーという最高の舞台に挑むシナリオを、ぜひ実現してもらいたい。